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『#シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』刊行

2017/10/31

    『#シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』(発行:宣伝会議)が10月30日に発売された。著者は、電通のメディアリサーチャー・天野彬氏。

    四六判・並製、384ページ、1800円+税、ISBN:978-488335-411-5
     

    本書は、ユーザーが発信するもの=シェアされるものがいかにして広まり、価値あるものとして受け取られていくのかという一連のプロセスを、ビジュアルコミュニケーションに軸足を置き、7つの視点から解明している。

     

    本書では、

    ・ビジュアルコミュニケーションへのシフトの中で、どのようにアプリの使い分けが再編されつつあるのか?

    ・その担い手である若年層の女性たち主導の加工文化=“盛る”はどういった変化を遂げているのか?

    ・いまなぜ「写真や動画が消える」ことや「ライブで配信する」ことがユーザーベネフィットになっているのか?

    ・「ググる」からの検索行動の変化「#タグる」とは何なのか?

    ・SNS映えはいかに強く広い影響を持ちうるのか?

    ・それに伴ってあらわれてくるシミュラークルという現象をどう捉えるべきか?

    ・そのような情報環境の中、どのような打ち手を講じていくべきなのか?

    などについて、深く考察している。

     

    著者は、メディアリサーチやマーケティングの視点はもちろん、社会学やメディア哲学、デジタルビジネスなどの諸領域を越境するような知見を本書に込めており、広く、また将来にわたり、読み継がれることを願っている。

     

    以下のような課題を持つ方にオススメしたい一冊だ。

    □SNSの現在の動向や今後に向けたトピックスを知りたい。

    □同時に、時間的な耐久性のある考え方のフレームを身につけたい。

    □若年層を中心とした、新しい情報行動のかたちについて把握したい。

    □どのSNSとどのように向き合い運用していけばいいのか知りたい。

    □WhatやHowの水準に加えて、Whyの水準でのなぜそれが流行っているのか、の領分まで理解したい。

    □なぜシェアされるのか、シェアの本質とは何かという切り口からの考察を読みたい。

    □マーケティングはもちろんだが、より社会学的な、メディアリサーチ的な視点で考えるための視座を得たい。

    □理論と紐付けたキャンペーンのケーススタディを学びたい。