東京モーターショー
主催者展示で未来のモビリティーを体験
2017/10/31
江東区の東京ビッグサイトで開催されている、第45回「東京モーターショー2017」(主催=日本自動車工業会 11月5日まで)では、主催者テーマ展示として「TOKYO CONNECTED LAB 2017」が実施されている。
自動車メーカーや情報通信、環境・エネルギーなどの民間企業・関連団体・行政機関、17社・団体が出展。未来のモビリティーがもたらす新しい価値、変化を、体験しながら考える参加型のプログラムを提供している。
主催者のプログラムは、三つのテーマで構成されている。
「THE FUTURE 東京とモビリティの未来を描こう」
300人が入場できる巨大なドーム内に映像を映し出すインタラクティブ展示。
参加者への質問を通して、求められている未来モデルをリアルタイムに生成する。来場者はシミュレーションとグラフィックで、ダイナミックな映像体験ができる。単なる展示ではなく、会期中に集まったデータがどんな未来を示すのかも注目される。
「THE MAZE 都市迷宮を突破せよ」
モビリティーとドライバー、そして都市とつながることで、どんな価値が生まれるのか。参加者がコネクテッドカーに乗り込み、未来と東京を迷路に見立て、ゲーム感覚で解き明かしていくネットワーク型VR体験コンテンツ。VRシステム「Play Station VR」を30台接続。参加者が同じフィールドを同時に走行し、迷路を突破するための情報を共有しながらゴールを目指す。街中で起こるコネクテッド体験を通して、将来のクルマの可能性を体感できる。
「THE MEET UP モビリティの未来を語ろう」
経済メディア「NewsPicks」がプロデュースするトークセッション&ピッチイベント。トークでは他業界で活躍するイノベーターを交え、自動車業界への期待やモビリティーサービスの可能性について討論。また、イノベーターや自動車メーカーに対して、ビジネスアイデアを直接プレゼンできるピッチイベントも開催される。
10月27日、同会場では「SmartDeviceLink コンソーシアム」が日本分科会設立発表会を行った。同コンソーシアムは、車載システムとスマートデバイスを接続し、車内で安全にアプリケーションを操作するためのプラットフォーム「スマートデバイスリンク」(SDL)の発展を目的とし、2016年11月にフォードとトヨタ自動車が設立したオープンソースコミュニティー。SDLを商品化、または商品化を予定している各国の四輪および二輪メーカー、車載機器メーカー、ソフトウェア関連企業などのサプライヤーがメンバーとして参画している。
冒頭、バイス・チェアマンの村田賢一氏はSDLの概要やシステムについて解説を行い、「充実したサービスを提供するため、日本市場向けのSDL機構を搭載した車両や車載器の開発、対応アプリケーションの配布を2018年より開始する」と発表した。
ステージには、同日本分科会への参加を表明している自動車メーカーなど10社の役員が登壇し、各社が提供する具体的なサービスの内容や将来の展望についてプレゼンテーションした。