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プロ麻雀リーグ「Mリーグ」発足
オリンピック正式種目化目指す

2018/07/18

    競技麻雀の普及と発展を目的とする一般社団法人Mリーグ機構は7月17日、港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で、2018年10月に開幕するプロ麻雀リーグ「Mリーグ」の発足会見を開催した。

    冒頭、藤田晋代表理事(サイバーエージェント社長)が「大学時代から麻雀にのめり込み、2014年にはプロも出場する麻雀最強戦で優勝するほど真剣に取り組んできた。集中力や判断力、論理的思考や精神力など、ビジネスの世界を生き抜くために必要な力は全て麻雀から教わった」と思いを熱く語り、「Mリーグは、麻雀のオリンピック正式種目化を目指す。そのために、頭脳スポーツとしてのイメージを確立しプロスポーツ化を図り、参加選手の賭博行為を禁止するなどネガティブイメージを払拭する」と、あいさつした。

    川淵三郎最高顧問は、「麻雀を競技としてプロスポーツにするというMリーグ設立の考えに長年の麻雀ファンとして強く共感し、藤田代表理事の声掛けにすぐ快諾した。これまでのJリーグ(サッカー)やBリーグ(バスケットボール)の立ち上げと運営を通して培った経験を生かし、新たなプロスポーツとして麻雀を大きく盛り上げていきたい」と語った。

    発足時の加盟は7チーム。博報堂DYメディアパートナーズの「赤坂ドリブンズ」、テレビ朝日の「EX風林火山」、コナミアミューズメントの「KONAMI 麻雀格闘倶楽部」、サイバーエージェントの「渋谷ABEMAS」、セガサミーグホールディングスの「セガサミーフェニックス」、電通の「TEAM RAIDEN/雷電」、U-NEXTの「U-NEXT Pirates」だ(チーム名50音順)。

    登録選手は各チーム3人で、8月7日にドラフト会議を行い、プロ団体に所属するプロ雀士の中から各チームの所属選手を決定する。初年度は各チーム80試合を予定している。

    会場には、サポーターを代表して俳優の田中圭さんと本郷奏多さんが駆け付けた。共に麻雀好きでプライベートでも友人たちと頻繁に卓を囲むという2人は、麻雀を始めたきっかけを問われると、田中さんは「小学3年生の時、駄菓子屋さんとゲームセンターが一緒になっているようなお店が近所にあり、そこで他のゲームより安価にでき、かつ、負けない限り続けられる麻雀ゲームの仕組みがありがたくて夢中になった」と答えた。

    本郷さんは「はまったきっかけは、漫画『アカギ』。元々、漫画家の福本伸行先生の作品が好きで、中でも麻雀をテーマにした同作品にはまり、読んでいくうちにゲームを覚えた。好きが高じて作品の実写化の際には主演も務めた」と話した。

    Mリーグについて田中さんは「いろいろな方の本気が伝わってきた。麻雀の新たなスタートに立ち会えてうれしい」と笑みを浮かべ、本郷さんは「麻雀は年々イメージが良くなっているが、Mリーグ発足を機にまたグッと良いイメージに変わるはず」と語った。

    藤田代表理事とAbemaTVで対局したこともあると語る本郷さんに、田中さんが「交ぜてほしい」と漏らす一幕も。

    藤田代表理事は「運の要素が大きいと思われているが、実は麻雀は長期のリーグ戦になるほど、ほぼ実力通りの結果が出る。完全に実力で勝ち抜ける麻雀プロの磨き抜かれた技術と精神力を競い合う対局は非常に見応えがあり、観戦コンテンツとしても大きな可能性を秘めている。これからMリーガーとなる選手たちの活躍に期待してほしい」と締めた。

     

    「Mリーグ」公式サイト:https://m-league.jp