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倉木麻衣氏(歌手)×福井崇人氏(電通ソーシャル・ソリューション局部長)「つなぐ・つながる ソーシャル・デザインの力」第1回

2014/01/20

「つなぐ・つながる ソーシャル・デザインの力」第1回

 

 

企業のソーシャルコミュニケーションのニーズに応える電通の専門チーム「ソーシャル・デザイン・エンジン」。福井崇人氏が、幾つかのソーシャルアクトを共にしてきた倉木麻衣氏を招いて、活動を通じて深めた気付きと、新年の抱負を語り合った。

人と触れ合って初めて気付くことがある

 

福井: 昨年は倉木さんとさまざまな活動をご一緒させていただき、ありがとうございました。

倉木: こちらこそ。いろんなソーシャル体験ができて勉強になりました。ところで、福井さんの「ソーシャル・デザイン・エンジン」って、これ、部署名ですか?

福井: そうです。「ソーシャル」を切り口に、クライアントのコンサルティングからクリエーティブ、コミュニケーションの展開まで一気通貫で提案しています。そういった設計・プランニングからアクションまでを総称して「ソーシャル・デザイン」と言っています。

倉木: お話を伺うと、本当にさまざまなことをやってますよね。

福井: 難民キャンプに古着を送るプロジェクトや途上国の子どもの食糧支援に寄付するプロジェクトとか、トラ保護の活動などもやってきました。
そして、昨年、倉木さんと最初に行ったのが、東日本大震災の被災地・松島でした。

倉木: 「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ松島2013」ですね。フェスティバル出演の前日に松島第二小学校を訪問してやった「世界に一つだけの音楽教室。」では、子どもたちの笑顔が印象的でした(写真=下)。

福井: 約160人の子どもたちを前に倉木さんが、子どもたちに身近な「校歌」を題材にお話をしたり、ご自身の曲「chance for you」をみんなと合唱したり、楽しい“出前授業”でした。盛り上がって、予定にはないハイタッチが突然、始まって。

倉木: みんなを励ますつもりで始めたのですが、手と手が触れ合うごとに、心と心が通じ合うのが分かりましたね。それと、元気の「気」は分かち合うものなんだなってすごく実感しました。私、あの日、少し風邪気味だったのですが、すっかり元気になっちゃって。

福井: 励ましたり、いたわるつもりが、逆に相手から元気をもらう。それは、食糧危機に直面している開発途上国に行ったときにも感じることです。1日1ドル以下の生活をしていても、生き生きと顔を輝かせている人たちがたくさんいる。その人たちからわれわれが逆にパワーをもらって帰ってくる。

倉木: やはり現地に行って、人と触れ合ってあらためて気付くことってありますよね。

第2回へ続く 〕