東京2020大会まで500日
ピクトグラム、キャラバンバスを披露
2019/03/12
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委は、大会の開会日(2020年7月24日、8月25日)の500日前を含む3月1日から5月6日までを「500 Days to Go!/ 開幕まであと500日!」期間と位置付け、東京都や会場関連自治体、大会パートナーなどと連携してさまざまなイベント、プロジェクトを展開する。
組織委サイト:
https://tokyo2020.org/jp/special/countdown/
オリンピック開催の500日前となる3月12日、江東区のパナソニックセンター東京では、オリンピックスポーツピクトグラムの発表や、キャラバンバス「500days号」の出発式などが行われた。
スポーツピクトグラムは、各競技を言語ではなくデザインで表現したサイン。誰もが、その競技を正確に認識できるとともに、コミュニケーションツールとしても大切な役割を担う。スポーツピクトグラムが公式に採用されたのは、64年の東京オリンピックが初とされる。
組織委の古宮正章副事務総長は「今回のコンセプトは、1964年のピクトグラムへのリスペクトだ。簡潔で分かりやすく、各競技の躍動感を強調した。必ずや皆さんに愛されて、大会を盛り上げると期待する」とあいさつした。
スポーツピクトグラム開発チームのグラフィックデザイナー・廣村正彰氏は「日本人は物をコンパクトに仕上げ、機能を集約するのが得意だ。スポーツピクトグラムの“原産国”として恥ずかしくないデザインを目指した」と話した。
ステージには、陸上の飯塚翔太選手(リオ大会リレー銀メダリスト)と、空手(型)の清水希容選手、江東区立有明西学園の児童が登壇。「東京!2020!」の掛け声で、全33競技50種類のピクトグラムを一斉に発表した。
自分の競技のピクトグラムを見た両選手は「スタートの姿勢を完璧に表現している。筋肉が見えるようで、今にも動きだしそう」「道着も帯もちゃんと再現されている。足さばきも実際と同じですごい」と感嘆。ピクトグラムとそっくりな動作をまねてみせながら、2020大会への決意を述べた。
ピクトグラムサイト:
https://tokyo2020.org/jp/news/notice/20190312-01.html
その後、会場では「ツナグ・ミライプロジェクト~みんなでつなごう、みんなのミライ~」(主催=パナソニック)の報告会が行われた。
このプロジェクトは、「オリンピック開催による被災地の復興」の機運醸成を目的に、今年2月に立ち上げたもので、福島県・東京都の小学生が互いに協力し合い、「みんなのミライ」を応援するオリジナルモニュメントを制作するもの。プロジェクトには、有明西学園から65人、福島県飯舘村立草野・飯樋・臼石小から5人の児童が参加し、これまでに大会関係者やアスリート、有識者らと計3回のワークショップを行った。
竹安聡執行役員は、同社が長年にわたるオリンピック・パラリンピックのパートナーであることに触れながら「今日が記念すべき500日前であるとともに、8年前の3月11日を忘れてはならない」とプロジェクトの意義を語った。
ステージでは、両校の児童がそれぞれ制作したモニュメントを披露。ワークショップに参加した、大会エンブレム作者の野老朝雄氏やマスコット作者の谷口亮氏、オリンピアンの小口貴久さん(リュージュ)、組織委職員の伊藤華英さん(競泳オリンピアン)らが見守る中、モニュメントを交換した。
公式サイト:
https://www.panasonic.com/jp/corporate/center/tokyo/lbtt.html
会場の外では、キャラバンバス「500days号」の披露と出発式が行われた。
バスは同日から30日まで、都内や東日本大震災の被災3県を巡回し、交流イベントを実施しながら大会をPRする。
バスの外装には、大会マスコットのミライトワ・ソメイティや大会エンブレムをラッピング。車内には、オリンピック・パラリンピックに関するクイズコーナーや、ピクトグラムの展示・紹介などがあり、イベントではトップアスリートになりきって、応援メッセージをカメラレンズにサインできる体験コンテンツも用意される。
バスは、飯塚、清水両選手や東京、東北の児童、関係者に見送られ、キャラバンに出発した。
キャラバンサイト:
https://tokyo2020.org/jp/special/countdown/olympic_event/