障害に関係なく誰もが楽しむためのイベント「IncluFES 2025」開催レポート
2025/04/09
障害の有無や種別・程度にかかわらず、皆が楽しむための“インクルーシブ”なイベント「IncluFES 2025」が2025年2月1日(土)に多摩市立総合体育館で行われた。イベントでは、サッカーを基に考案された「ハンドサッカー」のエキシビションマッチと、パラスポーツをはじめ、さまざまなインクルーシブ体験ができるブースが設けられた。当日は、特別支援学校に在籍する重度障害の子どもたちを中心に576人が来場し、イベントを楽しんだ。
ハンドサッカー エキシビションマッチ
パラリンピックの採用競技に取り組める人は、実はごく一部といわれているなかで、ハンドサッカーは障害の種別・程度にかかわらず誰もが参加することができる競技。フィールドでは歩く・走る、手動車椅子、電動車椅子、クラッチ(杖)と、さまざまな条件の選手が共にプレーし、重い障害によりフィールドプレーヤーとしてプレーできない選手もフリースローのシュートを行うシューターとして参加することができる。イベントでは、都内特別支援学校在校生およびOBOGチームによるエキシビションマッチが終日かけて行われた。


体験ブース
●サイバーボッチャ(ブース協力:ワントゥーテン)
パラリンピック競技「ボッチャ」にテクノロジーを導入することで、誰でも簡単に体験できる。
●ゲーム対戦大会
ゲーム対戦大会ブースでは、さまざまな形状のコントローラーが用意され、障害の有無や種別・程度にかかわらず、同じゲームでの対戦を一緒に楽しめる。
●パラスポーツ疑似体験(ブース出展:リクルート)
VRによるパラスポーツ疑似体験ができるブース。パラアスリートならではの目線と、迫力の360°映像が楽しめる。詳細はこちら
●みんなで咲かせる 世界一幸せな木(ブース出展:電通そらり)
参加者に「将来の夢」を寄せ書きしてもらい、その紙を葉に見立ててハート形の大きな木を完成させた。
イベント内で行われたセレモニーでは、パラアスリートが登場し、来場した子どもたちにメッセージが送られた。また、「IncluFES2025」に共感した俳優や著名人などからビデオメッセージも多数寄せられた。

3年目となる今年は、dentsu Japan12社が参画。各社の知見を持ち寄り、コンテンツやセレモニー企画、イベント会場の選定から動線、ボランティア配置など、参加者全員に楽しんでもらうための工夫がされた。制作メンバーの一人である電通ライブの濱﨑夏綺氏は「よりインクルーシブなイベントを目指して、障害の有無や種別・程度にかかわらず、さまざまな方が気軽に参加してもらえるよう、開催場所や内容も発展させていきたい」と語った。
開催概要
名称: IncluFES 2025(インクルフェス ニーゼロニーゴー)
開催日時:2025年2月1日(土) 9:40〜15:30
会場: 多摩市立総合体育館
主催: IncluFES実行委員会
後援: 多摩市
協力: 東京都肢体不自由特別支援学校体育連盟/日本ハンドサッカー協会/一般社団法人障害児・者QOLサポートラボ CIAO/
電通コーポレートワン/電通/電通デジタル/電通アイ・アンド・シー・パートナーズ/電通ライブ/電通プロモーションプラス/電通PRコンサルティング/電通キャスティング アンド エンタテインメント/電通クリエイティブピクチャーズ/電通そらり/電通イベントオペレーションズ/電通プロモーションエグゼ/CAPMAN/ワントゥーテン/GLOE/リクルート