loading...

電通報ビジネスにもっとアイデアを。

アジア女子のイマNo.2

アジア女子を独自の視点で勝手に分析!

インドネシア女子はギャル度38%

ヘルシー&ポジティブ女子

2013/08/02

最初にとりあげるのはインドネシア

注目のアジア市場。第2回からは、アジア女子への独自インタビューと『アジア女子まるわかり定量調査』を基に、日本のギャルと比較して各国の女子のギャル度合いはいかほどなのか、独自の視点で勝手に分析していきたいと思います。

トレンドはモールから!?インドネシアは世界有数のモール密集国

JETROによればインドネシアの1人当たりGDPは、2009年時点で日本の1970年レベル。まさに経済発展まっただ中の状態といえそうです。ジャカルタにショッピングモールがなんと73施設も密集しており、その数の多さに州政府が新規認可を凍結しているほど。交通インフラの遅れや公共施設が少ないことで、モールが市民の憩いの場となっています。それは、もちろんギャルたちにおいても同様。学生、OL含めいろんな年代がごちゃまぜ、あらゆる層のたまり場になっているようです。

インタビューに応えてくれた プリスカさん(左)オリビアさん(右)
インタビューに応えてくれた プリスカさん(左)オリビアさん(右)

インタビューでも、「普段はモールに行って友達としゃべってる」と、まず答えてくれたほど。

日本の場合、同類の女子たちがトライブとなって、彼女達の“基地”に集まって独自の文化を生みだしています。例えば原宿系、渋谷系というように。
一方、インドネシアの女子たちはみんながモールに集まっているわけで、なんとなく目指す方向が似ているのかもしれません。聞けば、高校生以上の女子たちはみな、早く“オトナ”になりたいと思っているそうです。

日本はいつまでも若々しく、ギャルっぽくあるということにプライオリティが置かれていますがインドネシアは逆。日本の女子たちよりも10年ほど早く“オトナ化”しているようです。そして、彼女たちは自分たちより年上のお姉さんが目指している欧米系のスタイルに 同じく憧れを持っているようです。これはモールで年上のお姉さんたちに触れる機会が多く、彼女たちがインドネシアの女子たちにとってファッション雑誌的な役割を果たしているのかもしれません。

インドネシア女子はヘルシー&ポジティブ志向

出典:アジア女子まるわかり調査

調査によれば,インドネシア女子がアジア対象国の中で最も生活満足度が高く、健康意識も高いという結果。クラブなどに行く人よりも、運動をする人が圧倒的多数でした。

実際、インタビューをした女子たちもこの調査結果に納得。「確かに!“都会の人たちは”気にしていますよ。私のお母さんも、美にめちゃくちゃ気をつける人でよく日本の抹茶を買うように頼まれました。日本茶、中国茶、台湾茶は人気です。」健康あっての美容ということ。日本でもここ2、3年ティーン以外では、内外美容やマラソンブームからのヘルシー志向が広まっていますが、その傾向はインドネシアでも同様のようです。

インドネシア女子のギャル度を勝手に分析

ギャルラボが定義するギャルの要件、LOVE(心)DECO(技)GUTS(体)の3タイプの切り口からインドネシア女子のギャル度を勝手に分析しました。

(国内のギャルラボにおける「真ギャル」「端ギャル」の切り分け項目を参考にしています。)

インドネシア女子のギャル度=38%(日本のギャル度を100%とした場合)

出典:アジア女子まるわかり調査
出典:アジア女子まるわかり調査

「自分を表現することのできるファッションを身につけたい」というLOVEや、「常に自分のスキルを高めようとする」GUTSはあるが、例えば「魅力的に見えるように着飾りたい」「自分を美しく見せるために美容整形を受け入れる」といったDECO側面は弱い傾向。

日本のギャルたちのように「とにかく目を大きくしたい!」「なんとしても小顔になりたい!」と熱望し、整形級のメイクを追究するのとは異なり、日本的なギャル度は低いですが、ヘルシー&ポジティブ志向という別の価値観を持っているようです。インドネシア女子たちは今の自分に満足度が高いため、DECO熱は低いといえそうです。

また、インタビューを行っていても彼女たちが参考にしているのは、日本的な“KAWAII”ではなくて、欧米的なキレイさで、日本のギャルとは乖離があるように感じられます。
「日本のKAWAIIは漫画的、インドネシアのKAWAIIは“貞子的”黒髪ストレートで“美しい”のが理想的」
という言葉が印象的。

日本的かわいいiPhoneケースを 見せてくれるオリビアさん
日本的かわいいiPhoneケースを
見せてくれるオリビアさん
 

しかし、高校生以下の層においては日本的“KAWAII”が受け入れられる可能性も感じています。それは、JKT48のようなアイドルグループが人気で、同様のアイドルグループが次々に登場しているから。これらのアイドルグループは日本のAKB48同様、女子たちのリアル。整形級メイクを行わなくてもよく、インドネシア女子たちには受け入れやすかったのかもしれません。
また、インタビューをした女子たちも、実は携帯ケースだったり、ネイルだったり所々“KAWAII”要素が見られました。
今後、インドネシア女子たちのギャル度が高まっていく可能性も見いだせそうです。