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パラリンピックのメダルデザイン発表
競技体験イベントも開催

2019/08/27

    2020年東京パラリンピックの開幕1年前に当たる8月25日、東京2020組織委、東京都主催のカウントダウンセレモニーが東京・渋谷区のNHKホールで開催され、その終盤に大会メダルが発表された。
    また同日、都内で競技体験イベントなど行われ、1年後の大会機運を盛り上げる日になった。
     
    ■ 「パラリンピックメダル」(以下のメダル画像 ⓒ Tokyo 2020)
     おもて面
     うら面
     側面
     

    メダルは「人々の心を束ね、世界に新たな風を吹き込む“扇”」がモチーフで、おもて面に「TOKYO 2020」の文字を点字表記。また、金・銀・銅メダルの違いが触れて分かるよう、側面に数の異なるくぼみが施されている。
    宮田亮平文化庁長官(メダルデザインコンペティション審査会座長)は「日本の和の心と、伝統工芸の技術を兼ね備えた、世界で唯一のメダルだ」と話し、メダルデザイナーの松本早紀子氏(博報堂プロダクツ)は「選手が主役と思って考案した。このメダルが選手と人々の心をつなぎ、新たな風を生む原動力になればうれしい」と語った。
    発表に立ち会った、走り幅跳び世界記録保持者のマルクス・レーム選手(ドイツ)は「日本の心が込められた美しいメダルだと思う。自分もぜひ勝ち取りたい」と述べた。

    ■  「みんなのスポーツ×ファンフェスティバル」

    セレモニー会場に隣接する代々木公園では、陸上競技や車いすテニス、ボッチャのパラアスリートが競技デモンストレーションを行ったり、大会のパートナー企業が競技体験などができるブース出展するなどのイベントを実施し、終日家族連れなどでにぎわった。
    レーム選手は「ワールドレコードチャレンジ ロングジャンプ」に挑戦。大型の送風機を利用した非公認記録ながら、自身の世界記録を上回るジャンプで観客を沸かせ、「東京大会では、新国立競技場で新記録を出したい」と笑みを見せた。
    「ワールドアスリートチャレンジ 100mスプリント」には、リオパラリンピック金メダリストのダービット・べーレ選手(ドイツ)と、井谷俊介、吉田和樹両選手が出場。井谷選手は、参考記録ながら自身のアジア記録を上回るタイムを出した。
    車いすテニスのメダリスト・上地結衣選手と国枝慎吾選手は、お笑い芸人の小島よしおさんらとデモンストレーションを行い、会場を盛り上げた。

     ■ 「東京2020 Let’s 55 ~レッツゴーゴー~ with すみだ パラリンピック1年前ス  ペシャル

    カウントダウンセレモニーの前日、組織委は東京2020競技体験プロジェクトの第7弾を、東京の墨田区総合体育館と錦糸公園で実施した。
    プロジェクトは、2020年までに東京大会の全55競技を一般に体験してもらうイベントで、過去6回の開催で41競技を実施した。
    パートナー企業や競技団体の協力で、パラリンピックで実施する15競技15種目の体験ができるブースを設置。アスリートのパフォーマンスや競技体験が楽しめた。

    この他組織委では、8月12日~9月12日までを「東京2020パラリンピック競技大会1年前キャンペーン」期間として、東京スカイツリーを初めとした協力施設での記念ライトアップなどを実施。大会パートナーや都内・関連自治体は、さまざまな大会PRイベントを行う。