プロジェクションマッピングやVRのコンテンツを作るTOUCHDESIGNERの解説書「ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル」発売
2020/12/17
電通アイソバーのクリエイティブディレクター川村健一氏が中心となって執筆した「ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル: 映像と音楽を駆使したビジュアルアートの創り方をトップクリエイターの作例から解説」(発行:誠文堂新光社)が12月17日に発売された。
本書はTouchDesignerの基礎から始まり、作例を通じで中級レベルまで到達できる構成となっている。
著者の川村氏は、第23回文化庁メディア芸術祭の五つのプログラム中「Next World ExhiVision(ネクスト ワールド エキシビジョン)の企画・運営、MUTEK.JP+MX virtual exhibition出展、ワークショップ講師、イベントへの登壇に関わるなど、クリエイティブテクノロジー分野において精力的に活動している。
【タイトル】
ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル:
映像と音楽を駆使したビジュアルアートの創り方をトップクリエイターの作例から解説
【目次】
TouchDesigner とは
はじめに
First Step1: TouchDesignerをはじめよう
First Step2: TouchDesigner の基本操作を覚えよう
Touch Designer User’s Showcase
Step01: 音に反応するグラフィックを作ってみよう
Step02: Webカメラを使った時間差表現
Step03: 3D空間を活用したオーディオリアクティブなグラフィック
Step04: TouchDesignerでのパーティクル表現
Step05: 3Dオブジェクトを使った表現
Step06: カメラを使ったアニメーション表現
Step07: UIを使って表現を切り替える
Step08: スマートフォンと連携させる
Step09: Depth cameraを使った表現
Step10: 物理シミュレーションを使った作例。Bulletを使用した2Dゲーム
Step11: GLSLの基本
Step12: GLSL MATを使用した表現
Step13: スクリプトを書く
TIPS
TouchDesigner の学習方法
おわりに
【著者コメント】
本書は、TouchDesignerの可能性を体感いただくための実践本です。
基本の紹介から、難しいお題に対しても自走できる中級レベルに至るまでを、作例を通じて学んでいただけるように設計しています。
今は、とにかくスピードが問われる時代だと感じています。
筆者自身、今の勝ちパターンが明日には通用しなくなるような状況に日々直面しています。
過去の正解をそのまま踏襲するのではなく、本質を見つめ、試行錯誤の中から新たな正解を導き出す。
クリエイティブを手掛ける上で重要なのは、こうしたマインドなのではないでしょうか?
このようなフローを可能にするクリエイティブツール、それがTouchDesignerであり、筆者が注力している理由に他なりません。
この書籍では、技術を解説するとともに裏テーマとして「常に変わり続けることの大切さを知ってほしい」というメッセージも込めています。
技術は時代と共に移り変わる、はかないものといえますが、技術に飲み込まれるのも使いこなすのも結局は自分次第。
飲み込まれるくらいなら、技術を使いこなし、自分の手で時代を切り開けばよいのではないでしょうか?
本書を通じて、試行錯誤の中から答えを見出す、第一歩を歩んでいただけると幸いです。
川村健一
【著者プロフィール】
川村 健一(カワムラ ケンイチ)
電通アイソバー Creative Director/Media Artist
アートディレクター、インタラクションデザイナーとして活動後、電通アイソバーにジョイン。デザイン、テクノロジー、マーケティングの知見と、それに基づく発想をベースに、テクノロジーを活用したクリエイティブに従事。
TouchDesignerによる事例も多数手がけており、映像演出、企業イベントのシステム開発、配信システム、ワークショップ講師、イベントへの登壇などを行っている。
松岡 湧紀(マツオカ ユウキ)
インタラクションデザイナー。
大学卒業後、電通アイソバー入社。テクノロジー起点の企画立案およびデジタルクリエイティブのソフトウエア開発業務に携わる。
森岡 東洋志(モリオカ トヨシ)
ベースドラム Tech Director。
大学で視覚の研究に従事したのち、メーカーで3Dスキャナなどの研究開発を行う。
その後、現1→10, inc.に入社。エンジニア、テクニカルディレクター、CTOなどを歴任したのちベースドラムに移籍。
2020年から現職。プロダクト開発やサービス開発のコンサルティングやテクニカルディレクションを行う。
京都芸術大学、大阪芸術大学で非常勤講師としてTouchDesignerを教えている。
また、SPEKTRAとして関西を拠点にVJ、ライトインスタレーション、ワークショップなどの活動も行っている。
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