ユニバーサルデザイン視点による食物アレルギー表示ピクト「みんなのピクト」を開発
2021/07/13
電通ダイバーシティ・ラボ「見やすさプロジェクト」は、ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会と共同で、ユニバーサルデザインの視点で食物アレルギー表示ピクト「みんなのピクト」を開発し発売している。
日本の食品表示法では食物アレルギーの特定原材料を文字で表示することを義務づけているが、商品パッケージでは文字が小さくわかりづらい状況もある。また現在のピクトグラムでは原材料を想起しにくいなどの課題もあった。そこでユーザーテストによる評価に基づき、ユニバーサルデザインに対応したピクトグラムが開発された。
「みんなのピクト」は消費者庁が定めた表示義務及び推奨する28品目の食物アレルギー物質のピクトグラム。食品パッケージに限らず、飲食店におけるメニュー表示、WEBページ、スーパーマーケット店舗でのサインプレート、保育園・幼稚園・学校給食や病院等の献立表での注意喚起など、様々な場所・用途で使うことが可能。
【開発者メッセージ】
アートディレクター/UDプランナー 植田憲二氏
国内には食物アレルギーがある人が約250万人いるといわれています。※1 特に食物アレルギーは子供に大きな影響を及ぼし、アレルギーの原因となる食材を誤って食べてしまうと命も脅かしかねない事故になるケースもあります。そこで誰にでもわかりやすい食物アレルギー表示のために開発した「みんなのピクト」で、お子さんからお年寄りまで、さらに文化や言葉を超え、どんな時でも、誰にでもわかりやすく食物アレルギーに悩む人の毎日を少しでも安心できるものに変えていきたいと考えます。
※1 食物アレルギー人口:内閣府/日本人口の1〜2%
※ユニバーサルデザインによる制作プロセスなど詳細は、電通ダイバーシティ・ラボが運営するウェブマガジン「cococolor」(ココカラー)でご覧いただけます。
■一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会「IAUD国際デザイン賞2020」で「みんなのピクト」がユニバーサルデザインピクトとして評価されました。
コミュニケーションデザイン部門/銀賞受賞
https://www.iaud.net/award/14663/
■ピクトグラムのデータのお求め
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会のホームページよりご購入できます。
https://ucda.jp/research/minnano_picto.html