メセナアワード2023贈呈式が開催
~セガサミー文化芸術財団「Dance Base Yokohama」に大賞
2023/12/07
企業メセナ協議会は11月28日(火)、「メセナアワード2023」贈呈式を東京・港区のスパイラルホールで開催した。同アワードは、芸術文化を通じた社会創造の観点から特に優れた企業活動を顕彰しており、今年で33回目を迎える。「大賞」1件、「優秀賞」5件の計6件が選出された。
大賞は、セガサミー文化芸術財団のダンスハウス「Dance Base Yokohama(DaBY)」が受賞。DaBYは、日本の舞台芸術の創作環境の改善を目指し、アーティスト、スタッフ、観客に向け実験的な取り組みを行っている。アーティストの創作活動と多様で実験的なプログラムを通し、ダンス文化の発展に寄与していること、社会に開かれた場をつくり、全国、世界へとダンスにかかわる人々の交流を促進し、業界全体の改革に向けて挑戦していることが評価された。
受賞を受け、セガサミーホールディングス 里見治紀氏は「栄誉あるメセナ大賞の受賞、誠にありがとうございます。DaBYは『ダンスを社会にひらく』というテーマを持っています。いろいろな方に知っていただき、そして巻き込んでいく活動をしてきました。これからも、文化芸術活動をカラフルにする活動をしていきたいと思います」と喜びとともに、今後の意欲を語った。
贈呈式では、企業メセナ協議会の二宮雅也会長の挨拶、各企業担当者による受賞活動紹介などに続いて、優秀賞、メセナ大賞が授与された。
優秀賞は以下の通り。
【優秀賞】
・ここから才能が育つで賞
清水建設「シミズ・オープン・アカデミー」
技術研究所の実験施設を活用した多彩なプログラムを通して、青少年に建設への関心を深められる機会を無償で提供している。国内外の学生に向けて質の高い学習機会と体験の場を提供し、人材育成に寄与していることなどが評価された。
・アートがチャームをつなぐで賞
チャーム・ケア・コーポレーション「若手アーティストと高齢者をつなぐ、チャーム・ケア・コーポレーションの文化活動『アートギャラリーホーム』」
若手アーティストと高齢者をつなぐ文化支援活動を行っている。介護事業を展開する企業ならではの視点を生かした社会課題解決に取り組んでいることなどが評価された。
・伝統と革新の技で賞
日機装「公益財団法人 宗桂会の創立、活動支援」
加賀象嵌(ぞうがん)の技術保存や育成・普及事業を展開している。後継者育成の場や表彰などの継続支援により、伝統技術の継承と発展に貢献していることなどが評価された。
・明日香に明日が香るで賞
長谷工コーポレーション「奈良県明日香村における歴史・景観保全活動及び地域活性化への取り組み」
企業版ふるさと納税による寄付を活用し、牽牛子塚(けんごしづか)古墳の復元整備事業などを実施。企業・行政・大学との協働により、地域の魅力を多角的に発信し、活性化に寄与していることなどが評価された。
・「願い」をアートで描くで賞
広島マツダ「WALL ART PROJECT "2045 NINE HOPES"」
原爆ドームそばに立つ「おりづるタワー」の壁に広島にゆかりのあるアーティストが、戦後 100 年の節目にあたる 2045 年への「願い」をこめて、ウォールアートを制作し公開しているプロジェクト。未来に向けた広島の「願い」をアートの力で伝えていることなどが評価された。
受賞リストおよび活動の詳細はこちら
企業メセナ協議会ウェブサイト
http://www.mecenat.or.jp/ja/