産官学が連携して、サステナブルな経済と環境の実現を目指すコンソーシアム「Carbon Neutral Urban Design」に電通が参画
2023/12/14
電通は、渋谷未来デザインが「SWiTCH」の協力のもと立ち上げた脱炭素推進のためのコンソーシアム「Carbon Neutral Urban Design(CNUD)」にメンバーとして参画した。
CNUDは企業や環境系スタートアップ、行政などの会員メンバーとともにプロジェクトを推進。グローバルな視点で最新の脱炭素技術や制度をとらえ、新たな事業創造にむけて産官学が連携し、サステナブルな経済活動と都市環境が調和するための新しい仕組みを社会実装することを目指している。電通は、多様なネットワークを生かした企業の参加・連携を促進し、各企業の事業成長を支援する。
12月19日に開催される、サステナブル推進のためのトークセッション・ワークショップ・大交流会「SHIBUYA COP 2023」では、CNUDの活動の一環として、企業のサステナブルな取り組み事例の紹介や、海外の最新潮流を踏まえた議論が行われる。
「SHIBUYA COP 2023」の詳細・参加申し込みはこちら
【CNUD概要】
名称:Carbon Neutral Urban Design(カーボンニュートラルアーバンデザイン)
主催:一般社団法人渋谷未来デザイン、一般社団法人SWiTCH
活動内容:
➀CNUD MEET UP
CNUD メンバーによるピッチやグローバル事例の共有、情報交換会を実施。
②CNUD PROJECT
CNUD メンバーが保有するソリューションをオープンイノベーション形式で実験したり、都市に実装したりする取り組みを行う。
③環境アンバサダー育成
「SWiTCH」 と連携し、国連環境計画が作成した国際レベルの環境リテラシー向上プログラム「チャレンジ1.5℃」をCNUDメンバーと共有。
④先進事例視察
国内外の先進事例・都市・イベントを視察し、知見の獲得や渋谷への実装に役立てる。
アドバイザー:
小泉秀樹(一般社団法人渋谷未来デザイン代表理事/東京大学工学系研究科 教授)
金山淳吾(CNUD 代表/渋谷区観光協会代表理事・渋谷未来デザインゼネラルプロデューサー)
佐座マナ(一般社団法人SWiTCH 代表理事)
松嶋 範行(一般社団法人渋谷未来デザイン プロデューサー)
SWiTCH 代表理事 佐座マナ氏のコメント:
2023年、世界の平均気温は観測史上最高を記録し、地球沸騰化という言葉まで生まれました。気温上昇を1.5℃に抑える目標は世界共通の課題となっています。一方で、世界のエネルギーの75%は都市に向けて供給されており、例えば2017年の東京のCO₂排出量はオーストリア全体のCO₂排出量に匹敵しています。私たちの都市はこのまま大量のエネルギー消費を続けていてよいのでしょうか?気温が40℃を超える将来、子供たちはこれまでのように外で遊べるでしょうか?
問題の解決には都市に生きる一人ひとりがこの危機的な現状を理解し、エネルギー消費削減のための具体的な行動を起こすことが必要不可欠です。住民、観光客、働く人が一緒になって都市をサステナブル化したら、渋谷はどのようになるでしょうか?「若者の街渋谷」で「若者と共に」、新たな渋谷を皆で作っていきたいと考えています。渋谷はエンターテインメント性が魅力の町です。事業者の方々も一緒になって渋谷を世界のサステナブルな都市に作り変えていきましょう!
CNUD 代表/渋谷区観光協会代表理事・渋谷未来デザインゼネラルプロデューサー 金山淳吾氏のコメント:
21世紀、環境問題が人類にとっての最重要課題となりました。そして近年、地球温暖化の波はニュースでのキーワードだけでなく、日本で暮らす全ての人が身をもって実感する現象として僕たちの生活に影響が見え始めました。環境への負荷が大きな都市部だからこそ、この課題に真摯に向き合い、産官学民の多視点で学び、アクションを起こす必要があると強く感じ、このCNUDを立ち上げました。
『地球規模で課題を捉え、世界標準の取り組みを学び、地域レベルでアクションを起こす』という姿勢で、さまざまな企業のみなさんと”地球一つで暮らすための仕組み”をつくるための都市型ライフスタイル、都市マネジメント、都市インフラ、都市サービスのアイデアを生み出し、実践したいと思っています。
今回、電通にご参加いただくことで、電通が持つグローバルネットワーク、国内企業とのリレーション、課題をビジネスソースに変えていく企画力と連係し、CNUDが参加いただく企業のみなさんの環境課題解決の強力なパートナーとなれる可能性を強く感じています。
電通 トランスフォーメーション・プロデュース局 SXプロデューサー 三村洋平氏のコメント:
以前、大手企業の秘書部に出向しトップサポートを経験した際に、カーボンニュートラルの取り組みが100年に1度と言われている大きな変革期において、事業変革を促すキーアジェンダとなりました。欧米各国から比べると日本企業の取り組みの遅れが目立つ中、各社独自での推進も急務ですが、産官学民の連携がより推進力を高めると考えています。この連携を具体化させると共に、SWiTCH佐座さん、渋谷未来デザイン金山さんの想いに共感し、今回のコンソーシアムに伴走支援をしたいと考え、電通SXプロデュースチームとしてCNUDへの参画を決定しました。ご興味のある企業担当者様は、是非お問い合わせください。