ワカモンのすべてNo.19
【マンガ】第0話“ある日、突然、若者!?”
~若者マインドのとらえ方~
2014/07/16
突然!朝起きたら若者になっていた…
マンガの中のヒライ部長のようなことは、普通の人の身には起こらないと思いますが、「ある日突然、若者とコミュニケーションをとらないといけなくなった」ぐらいのことは、誰の身にも起こり得るのではないでしょうか。クライアントのご担当者、自社製品のユーザー、はたまた自社の新入社員などなど…若者に対しての理解が必要とされるシーンは日常にいくらでも存在しています。
電通若者研究部では日頃の研究成果や活動報告として、電通報の中でワカモン・セッション(若手トップランナーとの対談)、ワカモン・データ(独自調査データや分析の紹介)、ワカモン・リアル(現役学生へのヒアリングを元にしたコラム)の3種類の連載企画を行っています。今回はその中でワカモン・リアル【マンガ編】として、作中のヒライ部長に代表されるような「かつての若者」と、イマドキの実際の若者との間にどのような行動や価値観の違いが横たわっているのかを、面白く分かりやすい4コママンガ形式で連載していきます。
もちろん、若者だってオジサンだって同じ人間であり、同じ日本人であることは変わりありませんし、普遍的な価値観にそんなに大きな違いはないのかもしれません。ただ一方で、なまじ「誰もがかつての若者」であるがゆえに、分かった気になって知らず知らずのうちに相互理解が不十分なこともあるのではないでしょうか。
ワカモンのフィールドワークで実際にお会いした一人が、「親友って何人いる?」という質問に対して、『僕めっちゃ少なくて、8人しかいないんですよ』と答えてくれたことがありました。え、親友8人って少ないの? むしろ多過ぎるんじゃないか? そんなことがこちらの頭をよぎったことなぞどこ吹く風で関係ありません。これは一つのエピソードでしかありませんが「親友」という言葉一つとっても、意味や捉え方のものさしの違いがそこにはあります。他にも「普通」「元気」「がんばる」など会話上よく使われる普遍的な言葉にこそ、相互理解の妨げになる要素が潜んでいることが少なくありません。それらの価値観のものさしが、どのように違い、それはどんな原因によるものなのか。そこから見える若者が本当に考えていることや、消費の未来について、ワカモンでは日頃研究を重ねており、ワカモン・リアル【マンガ編】でその一端をご紹介できればと思います。
さてさて、ヒライ部長はイマドキの若者を熟知している謎のモンスター「ワカモンくん」のサポートも得て、これから実際の若者たちと同じ目線でのコミュニケーションをとっていけるのでしょうか。次回から、実際の若者とのインタビュー結果も交えながら、連載スタートです。
(コラム:吉田将英)
【ワカモンプロフィール】
電通若者研究部(通称:ワカモン)は、高校生・大学生を中心にした若者のリアルな実態・マインドと 向き合い、彼らの“今”から、半歩先の未来を明るく活性化するヒントを探るプランニングチームです。彼らのインサイトからこれからの未来を予見し、若者と 社会がよりよい関係を築けるような新ビジネスを実現しています。現在プロジェクトメンバーは、東京本社・関西支社・中部支社に計14名所属しています。ワカモンFacebookページでも情報発信中(https://www.facebook.com/wakamon.dentsu)。