「JARO40周年記念シンポジウム」開く
2014/10/02
日本広告審査機構(JARO)は10月1日、東京・千代田区のイイノホールで「JARO40周年記念シンポジウム」を開いた。
第1部の冒頭、JAROの山内豊彦理事長があいさつし40年の感謝を述べるとともに、新たなスタートとして「JARO10年ビジョン」を紹介。「公正で卓越した審査活動の実現を目指す」「広告・表示適正化のためのハブ機能を担う」「生活者の利益を優先した広告・表示のフェアプレイの推進」の3つの目標を強調した。 |
続いて国民生活センターの松本恒雄理事長が「最近の消費者政策の動向とJAROへの期待」と題して基調講演を行い、消費者政策の歴史や、国民生活センターの役割、企業の社会的責任などを解説。公正・健全な市場と社会、安全・安心な生活の実現について「行政・企業・消費者がお互いに影響を与えながら変わっていくことによって、全体が良くなっていく」と結んだ。 |
第2部では「広告と倫理」をテーマに2部に分けてパネルディスカッションが行われた。
PartⅠは「テレビCMと倫理」について、宣伝会議の田中里沙副社長兼編集室長がコーディネーターを務め、資生堂・コミュニケーション統括部メディア戦略室の羽生浩一室長、テレビ朝日・番組審査室番組審査担当の泉山一仁部長、国民生活センターの松本理事長、東北新社の中島信也専務がパネリストとして登壇した。
PartⅡのテーマは「広告における媒体の役割と責任」。PartⅠのメンバーのうち中島専務が降壇し、講談社・メディア事業局の巴一寿局長がパネリストに加わった。
シンポジウムには390人が来場。全員に同機構が40周年を機に上梓したばかりの『広告法務Q&A』(宣伝会議)が贈呈された。