深層心理の旅行のニーズは、スマートフォンがあぶりだす
小林:trippieceはユーザーからすると、新しい旅行の発見装置で、旅行代理店からすると、新しいニーズの発見装置であるなと感じます。それについてはどうお考えですか?
石田:おっしゃる通り、僕らが旅行の需要を喚起して旅行に行くまでの道を作って、旅行代理店さんがそれを旅行パッケージにして提供するという形で協業しているので、まさにそこが僕らの役割だと思っています。
長嶋:本当にどんどんユーザーの皆さんが新しい旅行ニーズを見つけてくれるんですよね。例えば、以前実施したキャンペーンでは、ユーザーに行きたいところを挙げてもらい、その中で票を一番集めた旅行に行けるという企画だったのですが、その場所の何が魅力なのかをユーザーが、trippiece上で自動的に掘り起こしてくれるんです。
青木:それはやっぱりスマートフォンによって、人々がふとしたささいな気持ちを吐き出しやすくなっているからこそ、今までは見えていなかった思いもよらないニーズの発見につながっていると思います。そういう意味で、ある種trippieceさんは自動的なコ・クリエーション システムになっていますよね。
石田:そうですね。新しいニーズを旅行にするということを企業サイドがやると、どうしてもマーケティングという概念になってしまい、母数がどれくらいいるのかという話になりがちで、最大公約数的な旅行にならざるを得なくなってきます。 trippieceは企画者本人が行きたければ企画化できてしまうし、一件一件の規模は大きくない旅行だからこそ、特定の人に刺さる魅力的な旅行がたくさん生まれやすいんです。
今後のキーワードは「シェアトリップ」
小林:スマートフォンによって、旅行はどのように変化したと思いますか?
石田:旅行の身近化と最適化が、より進んだと思います。いつでもどこでもスマートフォンを手に持つ時代だからこそ、旅行情報との距離が縮まりましたし、今後は旅行中に、天候情報やGPSを加味して「今日のオススメのワンデーアクティビティーはこれ!」「昨日はここに行ったのなら、今日はここのお店はどう?」という最適化された情報がリアルタイムで提示できるようになります。
青木:求めているものと提供したい人をマッチングさせる。スマートフォンによって、そのスピードと精度が上がっていきますよね。パソコンだけの頃に比べて、考えられないレベルです。
小林:ある人が旅の企画を立ち上げて、他の人がそれに相乗りしていくという、trippieceさんの旅行企画段階のやりとりにもそれが特徴的に表れていますよね。「面白そう!」「行きたい!」という旅の欲は、その時のテンションが非常に大事で、タイミングを逃すと一気に熱が冷めてしまうと思うので、スマートフォンと相性がよいサービスだなととても感じます。