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六本木6丁目から始まった
ビールの物語

2015/09/30

    2016年に発売30周年を迎えるキリンビールの「ハートランドビール」は、1986年、六本木に開業した「ビアホール ハートランド」のハウスビールとして誕生した。

    同ビアホールは、日本の弁護士業の草分けである増島六一郎氏が、現六本木ヒルズの毛利庭園に書斎として建てた洋館を改装したもので、1990年に閉店するまで活況を呈した。

    同社は来年の30周年に先立ち9月29日から、アートプロジェクト「SLICE OF HEARTLAND」をスタートした。商品のシンボルデザインである一本の大樹をモチーフにした、世界に一つだけのポスターを飲食店100店に設置するもの。

    当時ビアホールでは、1枚1枚手焼きで制作したポスターの掲出や、多数のアーティストの作品を展示するなどアートに関するプロジェクトを実施。今回は、それらに対するオマージュとして、また“ハートランドを取り扱う飲食店こそが主役”との思いを込めて企画された。

    大樹を3D化し、根から樹のトップまでを100のパーツに輪切り。そのデータをもとに、イラストレーターが100枚の原画を制作しポスター化した。ポスターは都内を中心に、ハートランドを取り扱う100店舗に設置され、プロジェクトサイト(http://sliceof.heartland.jp/)では100枚のポスターが一本の樹をつむぐスペシャルムービーを公開している。

    ■ 「ハートランドビール」

    「麦芽100%、アロマホップ100%の生ビール」

    ロゴデザインは、国際的に高い評価を受けているクリエーターのレイ吉村氏。ニューヨークの画家、ラジャー・ネルソン氏の描いたイリノイ州の穀倉地帯の風景をもとにした。ボトルは、ニューヨークの沖合に沈む、200~300年前のヨーロッパの沈没船から発見されたエンボスびんからヒントを得た。ボトルカラーに、日本で初めてエメラルドグリーンを採用した。