弘前城を“綱引き”で動かせ!
弘前と新宿で開催された「曳屋」体験に、数万人が集結し大歓声!
2015/10/08
青森県弘前市の弘前城では、弘前城天守下にある石垣が老朽化したため、「曳屋(ひきや)」という手法で天守を大移動させ、修理する取り組みが行われている。弘前城は現存する全国12天守の一つで、総重量は約400トンにもなる。
弘前城の曳屋工事は100年ぶりのことで、併せて「HIROSAKI MOVING PROJECT」が推進されている。城だけでなく弘前の人や街を未来に向けて動かしていくことをコンセプトとしており、その一環として9月20〜27日に弘前公園では「曳屋ウィーク」を開催。また、9月20、21日には、東京・新宿ステーションスクエアでも、「弘前城バーチャル曳屋イベント」が同時開催された。
東京・新宿のイベントには995人が参加。
36.6トンものパワーが集まった
弘前城バーチャル曳屋イベントでは、新宿駅東口に弘前城の天守をイメージした巨大パネルが出現。家族や友人、カップルらが4人一組となり、綱引きの要領で曳屋体験を楽しんだ。4人で120キロを引くことを目標にチャレンジし、計測値は会場ビジョンに表示。成績に応じて特産品がプレゼントされた。
当日は、弘前市の蛯名正樹副市長と弘前城ミス桜グランプリの野沢凛花さん、弘前城のキャラクター・たか丸くんが登場。さらに、ゲストとしてモデルの安座間美優さん(20日)、お笑いコンビTIMのゴルゴ松本さん(21日)を迎え、弘前城や弘前にまつわるトークセッションを展開し会場を沸かせた。
東京・新宿ステーションスクエアでの曳屋体験には、2日間で995人が参加。36.6トンものパワーが溜められた。
弘前では、約400トンの天守が100人の力で動き出した!
青森・弘前公園の曳屋ウィークには、弘前市にふるさと納税を納めた「弘前城一口城主」をはじめ、弘前市民や観光客らが参加。弘前城につながる4本の綱を約100人が声を掛け合って引っ張ると、約400トンもの天守が動き出した。人力で巨大な城を動かすという貴重な体験に、参加者からは歓声が上がった。