2016年デジタルの10大潮流No.4
拡張するメッセージアプリ
2016/02/09
前回に引き続き、電通イージス・ネットワークCaratの「TOP 10 TRENDS」から2016年の大潮流を紹介します。
今や大勢の人がメッセージアプリを積極的に利用している。もはや、友人とメッセージをやりとりするにとどまらず、別のアプリやサービスを連携させ、画像や動画、音楽などをシェアしている。
WeChatは、アプリの連動においてはパイオニアだ。WeChatに組み込まれた配車アプリDidi Kuaidi(嘀嘀快的)でタクシーを呼び、Alipayでその支払いができる。中国のいくつかの地域ではそのコミュニケーション機能はさらに多角化し、病院の予約から警察への通報、飛行機の予約まで可能だ。
Facebookは2015年3月、MessengerにGiphy、Memes、Doodle Drawなどのアプリやゲームを融合させた。アプリ側にとってはMessenger内に装備されることは、何百万人ものユーザーにリーチできるチャンスとなる。Facebookはさらに、Messengerのパーソナルアシスタント機能であるMに、Amazonに払い戻しを要求するなどの具体的なタスクをさせる機能の検証を進めている。Messengerは、安全面での信頼性が高いことから、企業同士のコミュニケーションにも使われることも多い。
新興のメッセージアプリに対応して、広告主はそのコンテンツ開発を異なるOSに合わせて行うだけでなく、アプリのエコシステム上で機能するかどうかも考えなければならない。
次々に生まれる新しいプラットフォームは、企業のカスタマーサポートに生かせる可能性も大きい。