日本の首都は8世紀末に平安京に遷都され、政治的な機能は京都に移ったが、社寺をはじめ精神的なものは奈良に残った。そのため、奈良には今なお多くの神事や法会などの儀式が受け継がれている。大立山まつりは、それに新たな1ページを加えようとするもので、県では末永く根付くイベントとしたい考えだ。
「立山」とは、人形などの作りものを指し、県内には立山を制作して厄を落とすという風習が残っている。現在も広陵町など各地で立山を使った祭りが行われている。
同イベントでは、四天王(増長天、広目天、持国天、多聞天)をモチーフに、高さが7㍍もある像をつくり「大立山」と名付けた。