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復興への強い思いを一つに

「東北六魂祭2016 青森」に27万人

2016/06/27

    東日本大震災の犠牲者の鎮魂と復興を願い、東北6祭りが一堂に会する「東北六魂祭2016 青森」(主催=同祭実行委員会)が6月25、26の両日、青森市で開かれた。東北六魂祭は2011年の仙台市をスタートに1年1度開かれ、今回で東北を一巡した。市内中心部約1キロのパレードでは総勢1320人の出演者が元気いっぱいに熱演。観客は2日間で27万人に達し、沿道から大きな声援と惜しみない拍手を送って復興への思いを一つにした。

    パレードの復路、六つの祭りが混然一体となった「戻り囃子」
    パレードの復路、六つの祭りが混然一体となった「戻り囃子」
     

    今回のテーマは「跳(はねる)」。パレードは、秋田竿燈まつりの演舞の後、特別参加の八戸三社大祭の山車が先導し、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わらじまつり、青森ねぶた祭が続いた。両日とも強風や小雨に見舞われたが、ものともせずに笑顔を振りまく演者の姿に、観客も負けじと掛け声を上げた。夕刻にスタートした25日には、大型ねぶた3台が明かりをともして登場し、沿道の人々を魅了した。

    さらに色鮮やかに。明かりがともった大型ねぶた(25日)
    さらに色鮮やかに。明かりがともった大型ねぶた(25日)
     

    また、青い海公園(メイン広場)では協賛各社がそれぞれの趣向のブースを設けた他、ねぶたの家ワ・ラッセ西の広場などの各会場では東北物産や観光をアピールするさまざまな催しを展開。来場者は各所を巡りながら「東北」を満喫していた。

    26日の閉祭式では、6市で行われた東北六魂祭の映像をスクリーンに映し出してこれまでの歩みを振り返った後、各市市長らがテーマフラッグとともに登壇。演者もステージ前に集結し、最後は観客と一緒に「ふるさと」を歌い上げ、東北復興への強い意志を確かめ合った。

    復興への思いを一つにした閉祭式
    復興への思いを一つにした閉祭式
     

    晴れ渡った空に向かい、巨大な竿燈を自在に操る妙技で魅せた「秋田竿燈まつり」
    晴れ渡った空に向かい、巨大な竿燈を自在に操る妙技で魅了した「秋田竿燈まつり」
     
    青森県被災地の復興の証しとして特別参加した「八戸三社大祭」
    青森県被災地の復興の証しとして特別参加した「八戸三社大祭」
     
    踊り手、笛、太鼓、囃子の150人が参加した「盛岡さんさ踊り」
    踊り手、笛、太鼓、囃子の150人が参加した「盛岡さんさ踊り」
     
    ヤッショ、マカショの掛け声とともにあでやかな踊りを披露した「山形花笠まつり」
    ヤッショ、マカショの掛け声とともにあでやかな踊りを披露した「山形花笠まつり」
     
    はじける笑顔を振りまく「仙台七夕まつり」(すずめ踊り)の踊り手
    はじける笑顔を振りまく「仙台七夕まつり」(すずめ踊り)の踊り手
     
    約12メートルの大わらじを担いで観客と触れ合う「福島わらじまつり」
    約12メートルの大わらじを担いで観客と触れ合う「福島わらじまつり」
     
    曳き手、囃手方、ハネト総勢500人が参加した「青森ねぶた祭」
    曳き手、囃手方、ハネト総勢500人が参加した「青森ねぶた祭」