電通宇宙ラボ、
「宇宙ビッグデータ」を活用したビジネスを始動
2016/08/08
8月8日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。
2016年8月8日
電通宇宙ラボ、「宇宙ビッグデータ」を活用したビジネスを始動
株式会社電通(本社:東京都港区、社長:石井 直)の社内横断組織「電通宇宙ラボ」※(Dentsu Space Lab、www.dentsu-space-lab.jp)は、株式会社アクセルスペース(東京都千代田区、代表:中村 友哉)との協働により、超小型衛星のデータ解析を通じた新たなマーケティングソリューションの開発に乗り出します。またこれを機に、株式会社電通デジタル(本社:東京都港区、代表取締役CEO:大山 俊哉)も「電通宇宙ラボ」に参画していくことになりました。
本ビジネス始動の背景には、「宇宙ビッグデータ」に世界が注目し始めている情勢があります。超小型衛星からの画像データに加え、GPS位置情報や急速に普及しつつあるIoT技術、それらを処理するAIとの統合により、マーケティング活用も多方面で進み始めています。例えば、収穫量のモニタリング(農業)、人の流れに合わせた出店計画(流通)、グローバル規模での交通渋滞の把握(自動車)、世界で発生する山火事などの早期発見(林業)、北極海氷解時の最短航路計測(海上運輸)などが挙げられます。
すでに民間企業による事業化が進んでいる米国だけでなく、日本においても民間の超小型衛星事業の動きが盛んになりつつあります。当社グループは他に先駆け、2012年に宇宙ビッグデータをマーケティング活用するためのプロジェクトチームを発足し、海外の事例などを研究してきた経緯があります。
そして今後、日本においても独自に衛星ネットワークが使えたり、衛星を所有できるようになったりすることから、この領域が大きなビジネスチャンスになっていくと判断しました。
アクセルスペース社は2017年に超小型衛星の打ち上げを開始し、2022年までには50基の衛星による世界全土の毎日観測開始を予定しています。GPS位置情報などを含む画像データが、年間数ペタバイト規模で取得されるシステムになる見通しで、まさに「宇宙ビッグデータ」と呼ぶにふさわしい新しい情報インフラへと成長していきます。
また、今年6月に発足した「電通宇宙ラボ」は、このソリューションにプロデューサー、デジタルプランナー、データサイエンティストを配置し、衛星の解析データと地上の多様なデータを掛け合わせていきます。大量の画像の解析や情報の抽出に最新のAI技術を応用し、顧客ニーズに合わせて、カスタマイズしたサービスを提供する予定です。
※宇宙開発の技術を生かしたアイデアとソリューションで快適な社会の実現に貢献していく組織。
<2017年打ち上げ予定の超小型衛星>
<衛星から得られる画像データの活用イメージ>
<アクセルスペースの会社概要>
・社名:株式会社アクセルスペース
https://www.axelspace.com/
・所在地:東京都千代田区神田小川町二丁目3番13号 M&Cビル7階
・資本金:19億5,699万円(資本準備金を含む)
・設立:2008年8月8日
・代表者:中村 友哉
・事業概要:
超小型衛星等を活用したソリューションの提案
超小型衛星及び関連コンポーネントの設計及び製造
超小型衛星の打ち上げアレンジメント及び運用支援・受託
超小型衛星が取得したデータに関する事業