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「新聞広告の日」記念式典開く
新聞広告大賞などを表彰

2016/10/21

    日本新聞協会は10月20日、第59回「新聞広告の日」記念式典を港区のザ・プリンスパークタワー東京で開いた。新聞社や広告主企業、広告会社などから610人が参加。第36回「新聞広告賞」、2016年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」の贈賞式などを行った。

    白石興二郎会長は「新聞広告賞受賞作は、発想が豊かで、新聞広告の特徴を生かした作品が数多く見られた。中でも、大賞の『Go!Beppuおおいたへ行こう!キャンペーン』は、風評被害への素早い対応として新聞広告らしいメッセージを込めた作品だった。これら受賞作を通じて新聞広告が時代の変化に応じて進化し続けていることを実感している。新聞広告を一層飛躍発展させるよう努めたい」と開会あいさつを行った。

    白石会長
    白石会長

    続いて来賓から祝辞が贈られた。
    全日本広告連盟(全広連)の大平明理事長は「受賞作は、『新聞広告の新しい可能性を開拓する』という賞の趣旨をしっかり取り入れ、激変するメディア環境の中でクリエーティビティーを発揮している。風評被害や値上げといった重たい困難なテーマに取り組んだものも多かった。課題に正面から向かって、面白いコピーとビジュアルで素晴らしい広告に仕立てられた」と語った。

    全広連の大平理事長
    全広連の大平理事長

    日本アドバタイザーズ協会(JAA)の伊藤雅俊理事長は「新聞は、安定した個別配達制度を基盤に、正確性、信頼性、公正中立というポリシーで、社会生活に大きな影響力を持つ。私たちアドバタイザーは、新聞広告の信頼性、情報の深さなどの固有の価値をより高め、コミュニケーション活動を通じて新聞が生活者に一層役立ち、評価されるメディアになるよう、新聞界と共に努力していきたい」と述べた。

    JAAの伊藤理事長
    JAAの伊藤理事長

    最後に、日本広告業協会(JAAA)の石井直理事長が「受賞作品は、新聞広告の魅力やさらなる可能性を見事に表現していた。新聞は、課題の設定力、ソリューションに結び付く力を持っており、それは他のメディアを凌駕するものであり続けると考えている。広告を通して課題解決の力を発揮することが、広告会社の使命だ。新聞広告の活性化が新聞のメディア価値向上につながる。そのために力を尽くしたい」とあいさつした。

    JAAAの石井理事長
    JAAAの石井理事長

    新聞広告賞贈賞式では、9月7日に発表された広告主部門の広告大賞、広告賞、優秀賞と新聞社企画部門の広告賞、奨励賞が授与された。

    大賞を受賞した、おんせん県観光誘致協議会の長野恭紘氏(別府市長)は、作品を温泉の湯加減に例え「今回の作品は、適温41度の作品だ。ぬる過ぎない、熱過ぎない。ふざけ過ぎない、自分たちを卑下しない広告づくりを目指した」と前置き。「この広告を通じて、別府、大分、熊本を元気にするために応援していただいた人が多数いたことが受賞につながった。復興への道は遠いが、震災前の生活を取り戻すよう努力していきたい」と謝辞を述べた。

    別府市長・長野氏のあいさつ
    別府市長・長野氏のあいさつ

    続いて、「ことば」をテーマにした新聞広告クリエーティブコンテスト入賞作品6点の贈賞式が行われた。応募総数1165点の中から最優秀賞には村橋満氏(フリーランス)の「犯行に使用された言葉」が選ばれた。副田高行審査委員長は「新聞に掲載されたときのインパクトを考えての評価。紙面を広げてこれを見た読者が家族や友達とこの作品を通して、言葉を介したコミュニケーションの大切さを考えてくれたらいい」とコメントした。

    新聞広告賞と新聞広告クリエーティブコンテストの入賞作品は、同協会の新聞広告データアーカイブ(http://www.pressnet.or.jp/adarc/)で閲覧できる。


    関連記事:新聞広告大賞は「Go!Beppu おおいたへ行こう!キャンペーン」[2016.09.09]