Web広告研究会が「Webグランプリ贈賞式」開催
2016/12/09
日本アドバタイザーズ協会(JAA)Web広告研究会は12月7日、東京・港区の八芳園で第4回「Webグランプリ贈賞式」を開催した。
JAA専務理事の鈴木信二氏は「広告の環境は劇的に変化しており、さまざまな情報がインターネットと融合しています。デジタル広告も新しい手法がつくられ、付加価値の高い広告が毎日のように紹介されています。デジタル広告市場の成長に伴い、広告主と広告会社、そしてメディアという旧来の関係から、互いに対話するパートナーとして取り組む必要が出てきました。そうした変化に対し感度の高い皆さまと共に、広告価値を再定義していきたい」とあいさつした。
ウェブサイトの健全な発展を目的とし、優れた功績を残した企業と人物を顕彰する同グランプリは、「企業グランプリ部門」と「Web人部門」の2部門がある。
企業ウェブサイトのコンテンツの充実と質の向上を目指し、応募各社による相互審査方式を取り入れた「企業グランプリ部門」では、視覚障害者に対する代替テキストの適切さやアクセシビリティーへの配慮などを評価する「浅川賞」で、日本電気の「NEC Vision for Social Value Creation」がグランプリを受賞した。
続いて、生まれた時からインターネットがある環境で育った若い世代にとっての使いやすさを評価する「スチューデント賞」は、ポーラ美術振興財団の「ポーラ美術館『ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ』展・特設サイト」がグランプリを受賞した。
自社運営のソーシャルサイトを評価する「ソーシャルサイト賞」は、資生堂ジャパンの「マジョリ画」、自社商品のブランドサイトなどを評価する「プロモーションサイト賞」は日清食品ホールディングスの「10分どん兵衛」、BtoC向けにつくられたウェブサイトを評価する「企業BtoCサイト賞」はKDDIの「おもいでタイムライン」、BtoB向けにつくられた企業サイトなどを評価する「企業BtoBサイト賞」では、モリサワの「株式会社モリサワ」が、それぞれグランプリを受賞した。
ウェブ社会全体への貢献に寄与した人物をWeb人(ウェブじん)として讃える「Web人部門」では、村井説人氏(ナイアンティック)と川島優志氏(Niantic)が大賞を受賞した。
村井氏は「インターネットを充実させることではなく、人が充実することでインターネットがうまく活用できる環境を作りたいと思っています。2017年は世の中が良くなるよう、楽しいサービスを提供していきたい」とコメントした。
贈賞式を欠席した川島氏はビデオメッセージで登場し「今まで支えてくれた友人、家族、そして何よりも『ポケモンGO』をプレーしてくれた皆さんに心から感謝します。この賞を励みに、これからもまたチャレンジします」と喜びを語った。