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第4回 日経「星新一賞」表彰式  3部門13作品が受賞

    2017/03/14

    第4回 日経「星新一賞」表彰式 

    3部門13作品が受賞

    第4回 日経「星新一賞」(主催=日本経済新聞社  協賛=JBCCホールディングス、東京エレクトロン、アマダホールディングス、日本精工)の表彰式が3月12日、東京・港区の国立新美術館で開催された。同賞は、生涯で1000を超える作品を生み出し、日本SF作家クラブ初代会長も務めた故星新一氏にちなみ、理系的な発想力やアイデアに満ちた作品を評価する文学賞で、2013年に創設された。

    作品募集は一般、学生、ジュニアの3部門で、それぞれ「あなたの理系的発想力を存分に発揮して読む人の心を刺激する物語を書いてください」「30年後の未来を想像して…」「100年後の未来を想像して…」という課題に対して、合計2572作品の応募があった。

    一般部門グランプリに輝いた作品は、視聴覚障害者の体表感覚増強装置の発展過程と、その装置が人類にもたらした進化の道筋を描く、之人冗悟(のとじゃうご)さんの「OV元年」。学生部門グランプリは、世界的な翻訳サービスの管理サーバーが暴走する近未来に現れた、物質的な「言葉の壁」を題材とした佐久間真作さんの「バベル以後」、ジュニア部門グランプリは、突然現れ自己紹介を始めた「ボク」の正体が次第に明らかになっていく、上西那智さんの「ボクのしょうかい。」が、それぞれ受賞した。

    審査員のひとり、作家の恩田陸氏は、一般部門の総評で「私もSFを書いているが、この先、科学技術にどうやって関わっていくか常に想像しながら書いていくことが私たちの責任だと思う」と述べ、表彰式を締めくくった。

     

    恩田氏

    会場では、前回の入賞作品である「イッシントウケイ」と「心を持つ花」を東京造形大学の学生がアニメーション化した映像も上映され、来場者は星新一賞の魅力を目と耳で楽しんだ。

    ■ 受賞作品(敬称略)

    <一般部門>

    グランプリ(星新一賞) 之人冗悟「OV元年」

    優秀賞(JBCCホールディングス賞) 良野一「天資に手を伸ばす」

    優秀賞(東京エレクトロン賞) 澤英明「パーフェクト・ケア」

    優秀賞(アマダホールディングス賞) 木山省二「水仙」

    優秀賞(日本精工賞) 本間かおり「赤い靴」

    <学生部門>

    グランプリ(星新一賞) 佐久間真作「バベル以後」

    準グランプリ 津久井悠太「天使と重力」

    優秀賞 藤田健太郎「Frameout」

    <ジュニア部門>

    グランプリ(星新一賞) 上西那智「ボクのしょうかい。」

    準グランプリ 長塩皓大「クマムシ人間」

    優秀賞 金本心菜「百二十キログラムの命」

    優秀賞 李宰佑「ペンと人生のジャンル」

    優秀賞 山本征範「不老不死検定」

    「星新一賞」公式サイト:http://hoshiaward.nikkei.co.jp/