渋谷の魅力的な夜に向けた
観光マップ完成!
2017/06/27
渋谷区観光協会と飲料メーカーの伊藤園、國学院大星野ゼミは、共同プロジェクトとして東京・渋谷区の“夜”に焦点を当てた観光マップ「SHIBUYA Night Map」を制作し、6月23日に同区のSHIBUYA CASTで完成披露記者会見を開催した。
同観光協会は“PLAY! DIVERSITY SHIBUYA”をコンセプトに、渋谷区のさまざまなスポットや楽しみ方を発信している。また、同区に本社を構える伊藤園は2014年から、お茶を通じて地域課題を解決するアイデア創出イベント「茶ッカソン」を開催。IT関係者から高校生や主婦など幅広い人材が参加するとともに、企業、大学、地方自治体などの団体ともコラボレーションしたイベントを実施している。
2017年1月に「インバウンド向けのSHIBUYAマップを作ろう!」をテーマにした「茶ッカソン」で優勝したチームのアイデアが、同協会の正式プロジェクトに採用され、優勝メンバーや同区にある國学院大の学生も参加し、同地の夜の魅力を世界に伝えるマップを制作した。
マップは、渋谷の文化に大きな影響を与えてきた音楽、ナイトクラブ、バーなどを観光資産と捉え、その魅力を訪日外国人観光客を含めた多くの人に体感してもらうことを目的にしている。日本語と英語版を用意し、ミュージック、フード、スポーツなど同区ならではの店やスポットを紹介。ハチ公前広場にある青ガエル観光案内所や、原宿観光案内所などで同日から提供を開始した。
冒頭、同区の長谷部健区長は「渋谷が国際都市として成熟するためには、夜のマーケットはとても重要だ。安心・安全に街を楽しんでもらうツールとして、マップに大きな期待をしている」とあいさつした。観光協会の金山淳吾理事長は「情報が偏らないように、さまざまな世代の協力を得た。今後も新しいスポットなど、アップデートしていきたい」と話した。茶ッカソン実行委員会の委員長である伊藤園の角野賢一氏は「茶ッカソンは“お茶”と“ハッカソン”を組み合わせた造語だ。当社は、味覚をはじめとする五感を大切にしている企業として、茶ッカソンにおいてもロジックだけでなく感性を重要視している。お茶をきっかけとした議論で、世の中が少しでも良くなる可能性を信じ、現代版のお茶会を継続したい」と語った。
ステージでは、渋谷区のナイトアンバサダーでヒップホップ・アクティビストのZeebra氏と、ファッションブランド・FIG&VIPERディレクター・DJの植野有砂氏、トランジット ジェネラル オフィスの中村貞裕社長が加わりトークを展開した。
6人は文化を楽しもうとする外国人観光客の増加や、女性でも安心できる治安、初対面の人とも友達になれる気さくさなど、渋谷の魅力について語った。長谷部区長は「今回のマップは渋谷への愛が伝わる素晴らしい取り組みだ。今後、世界中に情報発信していきたい」と結んだ。
「茶ッカソン」公式サイト:https://chackathon.com