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大切なのは、ページビューではなく、セカンド PVである

    2017/07/31

    大切なのは、ページビューではなく、セカンド PVである

    「ミレニアル世代に向けたマーケティングはどうすべきか?」「ヘイトコンテンツに広告が掲載されるリスクに対して、ブランド価値を毀損しないための方策はあるのか?」「アドフラウドなど、不健全なメディアサプライチェーンへの対策はできているか?」

    今、広告主は、こうした課題と向き合いつつも、成果を出すことが求められています。これらの問題意識を持ったパブリッシャーが集い、コンテンツマーケティングの可能性について考える「アウトブレインパブリッシャーサミット2017」が、7月13日に港区の東京アメリカンクラブで行われました。主催したのは、コンテンツのディスカバリープラットフォームとして知られるアウトブレイン。国内外の関係者が集い、活発な意見交換がされました。

    アウトブレイン ジャパンの嶋瀬宏氏

    冒頭アウトブレイン ジャパンの嶋瀬宏氏が「4回目となる今回は、アウトブレインがどういう背景で登場し、どんな価値を提供するのか、改めて考えることをテーマに進めていきたい」とあいさつ。

    続いて3年ぶりに来日した共同創業者兼CEOのヤロン・ガライ氏が登壇し、現在日本のプレミアムパブリッシャーが300社、プレミアムマーケターが700社を超えたことなどに触れ、コンテンツとユーザーのエンゲージメントにおいて、アウトブレインが果たしている役割などを紹介しました。

    また同社が灯台(ライトハウス)と呼ぶ社是において最も重視しているのは「パブリッシャーの長期的な成功」であり、より具体的にはセカンドPVの獲得であると説明。

    「最初のページビューは外部から購入することもできるし、クリックすることだけを目的としてタイトルで過剰に興味を引かせる設定だったり、また単なる偶然で引き起こされたりすることがある。それよりも私たちが重視しているのは、ユーザーにとって価値のある体験を提供するセカンド PVを増やすこと。そのコンテンツに再訪してくれることを示すセカンドPVこそがブランド価値に資する指標のひとつだと思う。SNSなどの対抗となるWhat’s Next(次にやって来るもの)のテクノロジーを示していくことが自分たちの役割」など、同社の使命を中心に話を展開しました。

    共同創業者兼CEOのヤロン・ガライ氏

    続いて、「パブリッシャーがかかえる課題とディスカバリーの可能性」と題して、グレイプ常務取締役メディアビジネス担当の東力丸氏、産経デジタル営業本部営業推進チーム次長の石川晃浩氏、小学館広告局デジタルメディア営業センター主任の河村英紀氏の3人によるセッションが行われました。

    ここでは、アウトブレインを導入した各媒体社の取り組み事例が、目覚ましい成果を上げていることが紹介されました。

    グレイプ常務取締役メディアビジネス担当の東力丸氏、産経デジタル営業本部営業推進チーム次長の石川晃浩氏、小学館広告局デジタルメディア営業センター主任の河村英紀氏

    さらには、ニューバランスジャパン マーケティング部シニアマネージャーの鈴木健氏、LIXIL宣伝部コミュニケーション企画制作グループ グループリーダーの長島純氏、ライフネット生命保険 営業本部マーケティング部長の岩田慎一氏らが登壇し、「いまブランドがパブリッシャーに求めるものとは?」をテーマにパネルディスカッション。めいめいのブランド戦略について、コンテンツマーケティングにおけるKPIや重要視する指標などについて、活発な意見交換がされました。

    ニューバランスジャパン マーケティング部シニアマネージャーの鈴木健氏、LIXIL宣伝部コミュニケーション企画制作グループ グループリーダーの長島純氏、ライフネット生命保険 営業本部マーケティング部長の岩田慎一氏ら

    最後に、パブリッシャーに期待したいことについて「期待することはたくさんある。日本のパブリッシャーには可能性があると思っている。デジタル以外でも、メディアが持っているエディトリアルの力や、独自のネットワーク、コンタクトポイントは価値があると思っている。欧米に比べると日本のパブリッシャーはメディアごとに分かれている傾向があるが、ニュース系でない専門的なテーマを持っているところは、統合的な提案をしてほしい。われわれの分野であるスポーツでいうと、そのメディアがどういうコンタクトポイントとエンゲージをつくっているのか。それを生かしていただきたい」(鈴木氏)、「私たちのような広告主側のマーケティングチームからすると、いろいろとできるという提案ではなく、われわれならこれができるという提案を期待しています。広告主側よりもパブリッシャーの方がユーザーのことを知っている面があるはずなので、“これはできないけれど、これはできる”といった提案を頂きたい。そうすることで、広告主側がパブリッシャーの価値を正しく理解できるようになります。その課題やニーズと提案内容が合致していれば、生まれてくるコンテンツの質は高くなると思いますので、結果、パブリッシャーの価値も上がるのではないでしょうか」(長島氏)、「よく提案資料で“うちは100万人のユーザーがいます”とアピールされるのですが、それがどんな100万人の集合体なのか知りたい。一人一人の読者の属性などは無視され数だけを見るようなところに行き過ぎているように思います。読者の一番の理解者として提案してほしい。あと個人的な印象ですが、記事のヘッダーとフッターを隠したときに、どこの記事か見分けがつかないぐらい、均質化しているように思うこともあります。パブリッシャーの特性を生かした新しい取り組みを侃々諤々議論をしながら生み出すことを期待しています」(岩田氏)など、具体的な要望や提案などがあり、来場したパブリッシャーと有益な意見交換が行われました。