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1分で分かる海外消費者インサイト2017No.7

Q7 中国三大都市圏と地方都市、日本でやりたいことの違いは?

2017/09/25

刻々とかわりゆく今の日本は、世界の人々の目にどう映っているのでしょうか? 日本の観光や食、製品などの“ジャパンブランド”は海外でどんな評価を得ているのでしょうか?

2017年2~3月に世界20カ国・地域で行った「ジャパンブランド調査2017」の結果を紹介しています。今回は「中国都市圏と地方都市の比較」です。


A. 三大都市圏では「コト」消費志向、地方都市では「ショッピング」意欲が旺盛。

日本でやりたいこと(タイトル)
日本でやりたいこと(図表)

三大都市圏、地方都市いずれも「日本食を食べる」が1位ですが、3位以下では志向に差が出てきました。

三大都市圏では、「自然景勝地観光」や「四季の体験」など“コト”への消費志向が高くなっています。一方、地方都市では「ショッピング」が3位に入り、“ショッピング”消費への志向が引き続き高い傾向です。

訪日経験は、三大都市圏で71.5%、地方都市圏で70.0%とほぼ同程度ですが、訪日回数や各エリアでの流行で差が出ている可能性がありそうです。急成長している都市が多い地方都市圏から、日本の楽しみ方の新たな潮流が生まれてくるかもしれません。


<ジャパンブランド調査2017の概要>
●目的:日本の食や観光、日本産品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(グループA=北京、上海、広州、グループB=深圳、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
※東アジア(中国、香港、台湾、韓国)
※ASEAN(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20歳~59歳男女
※「中間所得者層」の定義:OECD統計などによる各国平均所得額、および社会階層区分(SEC)をもとに各国ごとに条件を設定
●サンプル数:中国はA・B200ssずつ計400ss、アメリカは400ss、それ以外の地域は各200ss 合計4400ss
●調査期間:2017年2月13日~3月10日

電通 チーム・クールジャパン
日本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外市場に展開していく「クールジャパン関連事業」推進のために発足した電通の全社横断プロジェクトチーム。電通は経済産業省のクールジャパン機構(ファンド)へも出資。海外展開するクライアント企業の担当者やメディア・コンテンツ担当、海外の現地法人ネットワーク担当、プロデューサー、プランナーが集まり、魅力的な日本を世界に打ち出していく取り組みを行っています。