Q8 アメリカ西海岸と東海岸、日本通なのはどっち?
2017/09/26
刻々とかわりゆく今の日本は、世界の人々の目にどう映っているのでしょうか? 日本の観光や食、製品などの“ジャパンブランド”は海外でどんな評価を得ているのでしょうか?
2017年2~3月に世界20カ国・地域で行った「ジャパンブランド調査2017」の結果を紹介しています。今回は「アメリカの東西比較」です。
A. “日本通”は西海岸民。日本の自然やコスプレに興味!東海岸民はよりアクティブ。
同じアメリカでも、西海岸と東海岸では文化や志向が異なります。好意度や訪日意向では、どちらも西海岸が東海岸を10ポイント以上上回る結果となりました。
日本の物事への関心も、全体的に西海岸の数値が高く、中でも「コスプレ」は東西の数値差が大きく出ています。
日本でのアクティビティー(旅行時にしたい行動)への興味・関心では、東西共通で「日本食を食べる」が1位、「ショッピング」が2位。
一方、それ以外の項目を見ると、西海岸では「四季の体験」や「舞台鑑賞」などが東に比べて人気が高い傾向です。それに対して東海岸は、「繁華街の街歩き」「ドライブ・サイクリング」などアクティブな活動に人気があるのが特徴です。
西海岸ではどちらかというと、日本の自然や文化を見て楽しみたい人が、東海岸では自分自身の足を動かして日本の街や空間を体感したい人が多いのかもしれません。
<ジャパンブランド調査2017の概要>
●目的:日本の食や観光、日本産品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(グループA=北京、上海、広州、グループB=深圳、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
※東アジア(中国、香港、台湾、韓国)
※ASEAN(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20歳~59歳男女
※「中間所得者層」の定義:OECD統計などによる各国平均所得額、および社会階層区分(SEC)をもとに各国ごとに条件を設定
●サンプル数:中国はA・B200ssずつ計400ss、アメリカは400ss、それ以外の地域は各200ss 合計4400ss
●調査期間:2017年2月13日~3月10日
電通 チーム・クールジャパン
日本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外市場に展開していく「クールジャパン関連事業」推進のために発足した電通の全社横断プロジェクトチーム。電通は経済産業省のクールジャパン機構(ファンド)へも出資。海外展開するクライアント企業の担当者やメディア・コンテンツ担当、海外の現地法人ネットワーク担当、プロデューサー、プランナーが集まり、魅力的な日本を世界に打ち出していく取り組みを行っています。