Q5 やりたい訪日旅行スタイルは?
2017/09/21
刻々とかわりゆく今の日本は、世界の人々の目にどう映っているのでしょうか? 日本の観光や食、製品などの“ジャパンブランド”は海外でどんな評価を得ているのでしょうか?
2017年2~3月に世界20カ国・地域で行った「ジャパンブランド調査2017」の結果を紹介しています。今回は「やりたい訪日旅行スタイル」です。
A. 欧米では「日本人の間で流行っていることを真似してみたい」、東アジアとASEANでは「観光スポットを周遊」が上位
ドイツ、ロシアを除く欧州諸国と北米では「日本人の間で流行っていることを真似してみたい」が、東アジアとASEANでは「主要な観光スポットを周遊したい」が1位となりました。
2位以下の上位項目を国別に細かく見ると、インドネシアでは「自国の有名人や友人がSNSに挙げていた場所を巡ってみたい」(2位)、フィリピンとロシアでは「家族・友人・知人と体験を通じて思い出をつくりたい」(いずれも2位)、香港では、「リゾートホテルなどの施設に滞在し、のんびりしたい」(2位)がそれぞれ高く、旅行スタイルでも各国の特色がうかがえます。
この項目は、今年初めて調査した内容でしたが、日本人の生活そのものへの興味の高さや、訪日観光におけるSNSのパワーを改めて感じる結果となりました。
<ジャパンブランド調査2017の概要>
●目的:日本の食や観光、日本産品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(グループA=北京、上海、広州、グループB=深圳、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
※東アジア(中国、香港、台湾、韓国)
※ASEAN(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20歳~59歳男女
※「中間所得者層」の定義:OECD統計などによる各国平均所得額、および社会階層区分(SEC)をもとに各国ごとに条件を設定
●サンプル数:中国はA・B200ssずつ計400ss、アメリカは400ss、それ以外の地域は各200ss 合計4400ss
●調査期間:2017年2月13日~3月10日
電通 チーム・クールジャパン
日本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外市場に展開していく「クールジャパン関連事業」推進のために発足した電通の全社横断プロジェクトチーム。電通は経済産業省のクールジャパン機構(ファンド)へも出資。海外展開するクライアント企業の担当者やメディア・コンテンツ担当、海外の現地法人ネットワーク担当、プロデューサー、プランナーが集まり、魅力的な日本を世界に打ち出していく取り組みを行っています。