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1分で分かる海外消費者インサイト2017No.4

Q4 日本の地方で体験したいことは?

2017/09/20

刻々と変わりゆく今の日本は、世界の人々の目にどう映っているのでしょうか? 日本の観光や食、製品などの“ジャパンブランド”は海外でどんな評価を得ているのでしょうか?

2017年2~3月に世界20カ国・地域で行った「ジャパンブランド調査2017」の結果を紹介しています。今回は「日本の地方で体験したいこと」です。


A. 「温泉」「自然」がほぼ全ての国で上位に。欧米では「城・城址」「日本式庭園」など、伝統文化への関心がうかがえる。

地方で体験したいことトップ5(タイトル)
地方で体験したいことトップ5(図表)

トップ3は、昨年と変わらず、「温泉」「自然」「桜」でした。
著者自身、旅行先の温泉街で、浴衣姿の外国人客の姿を目にすることも増え、温泉の人気の高さを肌で感じます。

日本でやりたいこと 」でも「史跡・歴史的建造物観光」が上位に入っていた欧米では、やはり日本の文化や歴史への関心が高く、「城・城址」「日本式庭園」観光に人気が集まりました。

また、各エリアでの特徴的な項目として、香港、台湾、ベトナムで「スキー」(香港が9位、台湾とベトナムが10位)、ロシアで「水産物」(7位)、イタリアで「古墳」(20位)などが高ポイントを獲得しています。
各地方で、これらの観光資源に実際に触れた人の声を広める仕掛けを用意することで、日本の魅力の伝播をさらに後押しできるのではないでしょうか。


<ジャパンブランド調査2017の概要>
●目的:日本の食や観光、日本産品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(グループA=北京、上海、広州、グループB=深圳、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
※東アジア(中国、香港、台湾、韓国)
※ASEAN(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20歳~59歳男女
※「中間所得者層」の定義:OECD統計などによる各国平均所得額、および社会階層区分(SEC)をもとに各国ごとに条件を設定
●サンプル数:中国はA・B200ssずつ計400ss、アメリカは400ss、それ以外の地域は各200ss 合計4400ss
●調査期間:2017年2月13日~3月10日

電通 チーム・クールジャパン
日本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外市場に展開していく「クールジャパン関連事業」推進のために発足した電通の全社横断プロジェクトチーム。電通は経済産業省のクールジャパン機構(ファンド)へも出資。海外展開するクライアント企業の担当者やメディア・コンテンツ担当、海外の現地法人ネットワーク担当、プロデューサー、プランナーが集まり、魅力的な日本を世界に打ち出していく取り組みを行っています。