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東京の空の下 

「文化オリンピアードナイト」開催

2017/11/28

    東京2020組織委員会と文化オリンピアードナイト実行委員会は11月26日、「1000 Days to GO!」月間中の11月26日、東京駅前の行幸通りで、東京2020参画プログラム「文化オリンピアードナイト」を開催した。

    同プログラムは、2020年4月ごろから9月の間に予定している「東京 2020 Nippon フェスティバル」に向けて期待感を高めるため、オリンピック・パラリンピックのそれぞれ開幕1000日前をつなぐ期間に行われた。

    同フェスティバルは、両大会がスポーツだけでなく“文化の祭典”でもあることから、文化・芸術分野を中心に、組織委の主導で政府や東京都、全国の自治体、スポンサー企業など多くのステークホルダーへ参画を呼び掛け、あらゆる人が参加できる、さまざまなイベント・アクティビティーを実施する。オールジャパンで「日本の魅力」を世界に発信する試みだ。
    東京2020参画プログラム:https://participation.tokyo2020.jp/

    当日、ライトアップされた東京駅を望むステージには、司会を務めるタレントで組織委文化・教育委員会委員のシェリーさんが登壇した。第1部では「Tokyo 2020 DIALOGUE」として、演出家の宮本亜門さんをモデレーターに、歌舞伎俳優の市川海老蔵さん、クリエーティブディレクターの沢邊芳明さん、女優の草刈民代さんが参加して、大会の文化プログラムについてトークを展開した。

    海老蔵さんは「日本人が気付いてない長所を掘り起こすことから始めたい。例えば、時間に厳しく、規則正しい細やかな国民性も“もてなし”につながるだろう。2020年がゴールではなく、そこからスタートする気持ちで取り組みたい」と話した。
    沢邊さんは「重要なキーワードは“多様性”だが、ただバラつきがある状態ではなく、それらが混じり合って新しい物事が成立することが大切。それを前提に日本的なものがどれだけ発信できるかだ」と語った。草刈さんは「バリアフリーを考えるときは、障がい者の話しや意見を直接聞くのが一番だ。その上で健常者と共に快適な世の中を目指したい。大会をきっかけに社会に心を開くと、大きな発見があると思う」と述べた。

    第2部は、東京ニューシティ管弦楽団の演奏がメインの「Tokyo 2020 ALL JAPAN CONCERT」が行われた。(企画・構成=宮本亜門氏)「東京オリンピックファンファーレ」で幕を開けたコンサートは、バイオリニストの宮本笑里さんや、ソプラノ歌手の森谷真理さんとのコラボにより「You Raise Me Up」「オリンピック賛歌」が披露された。

    「炎のランナー」では、ミュージシャンのMIYAVIさんのギターと義足のダンサー・大前光市さんのパフォーマンスに太鼓演奏も加わり、見事な調和を見せた。
    「We Will Rock You」では、ゴスペルシンガーの鈴木瑛美子さんの力強いボーカルに、小さい空手家ダンサーの演武、都立狛江高ダンス部の踊りが花を添え、会場を盛り上げた。
    終盤にはサプライズゲストとしてフォークデュオ・ゆずの2人が登場した。2人は、福島・宮城両県の高校の生徒たちと「栄光の架橋」を、最後は出演者全員と「ワンダフルワールド」を熱唱。
    平和の祭典を待ち望む歌声が、東京の夜空に響いた。

    組織委公式サイト:https://tokyo2020.jp/jp/