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東京2020パラリンピックまであと1000日
カウントダウンイベント盛り上がる

2017/12/04

    東京2020パラリンピック競技大会開幕の1000日前となった11月29日、カウントダウンイベント「みんなのTokyo 2020 1000 Days to Go!」(主催=東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 共催=東京都)が墨田区の東京スカイツリータウンで開かれた。セレモニーではアスリートらがトークセッションなどを展開。東京スカイツリーを赤・青・緑の3色で彩る特別ライティングの点灯式も行い、2020年への期待を高めた。

    セレモニーの冒頭、東京都の小池百合子知事は「パラリンピックを東京で開くのは2度目で、(同一都市では)初めてのこと。まさしく成熟都市・国家の表れではないか。ぜひ皆さまと成功に導きたい」とあいさつ。組織委の遠藤利明会長代行はレガシーを残すことの重要性とともに「ぜひ会場に足を運んで素晴らしいプレーを見てほしい」と強調。鈴木俊一オリンピック・パラリンピック担当相も大会成功への意気込みを語った。

    小池百合子氏
    小池百合子氏
    遠藤利明氏
    遠藤利明氏
    鈴木俊一氏
    鈴木俊一氏

    国際パラリンピック委員会のアンドルー・パーソンズ会長のビデオメッセージの上映後は、アスリートらが1000日前を機とした目標をそれぞれ宣言した。車いすバスケットボールの古澤拓也選手は「最高の舞台で最高のプレーを魅せる!」、バドミントンの豊田まみ子選手は「世界中の人々に勇気と感動を!」、水泳の一ノ瀬メイ選手は「表彰台」、陸上の髙桑早生選手は「すべての人へ感動という東京土産を」、柔道の正木健人選手は「優勝してパラ柔道の魅力を伝えたい!!」と記したボードで決意を表明。東京2020組織委員会「ONE TEAM PROJECT」(※)に参加しているミュージシャン・YOSHIKIさんも「X Nothing is impossible」と宣言し、パラリンピック選手たちの無限の可能性に期待を示した。

    ※「ONE TEAM PROJECT」…日本を代表するさまざまなクリエーターやイノベーター(文化人、芸術家、学者など)がTOKYO 2020へ向けたそれぞれの思いを表現する特別プロジェクト。
     
    (左から)一ノ瀬、髙桑、豊田、古澤、正木の各選手
    (左から)一ノ瀬、髙桑、豊田、古澤、正木の各選手
    言葉に込めた思いを語るYOSHIKIさん
    言葉に込めた思いを語るYOSHIKIさん

    東京スカイツリーの特別点灯式では小池知事、YOSHIKIさん、鈴木担当相、遠藤会長代行、日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長、豊田選手が登壇。掛け声に合わせてステージ上のボールにタッチすると、東京スカイツリーとステージ上のボールがパラリンピックのシンボルマーク「スリーアギトス」に使われている赤・青・緑の3色で彩られた。

    東京スカイツリー点灯式
    東京スカイツリー点灯式
    赤、青、緑の光を放つ東京スカイツリー
    赤、青、緑の光を放つ東京スカイツリー

    点灯後のステージでは、正木選手が柔道競技を紹介、小池知事がパラリンピック競技の魅力をアピールしてパラスポーツ競技への応援を来場者に呼び掛けた。

    競技の魅力をアピールする小池知事(左から3人目)と、デモンストレーションを行った正木選手(右)

    パートナー企業の活動も多彩に

    イベントでは、東京2020パートナー企業が東京スカイツリータウン各所でさまざまな企画を実施。競技の理解を促す体験会や展示、競技を支援する独自の取り組みを発信した。

    スカイアリーナでは3社がブースを開設。JXTGエネルギーのENEOSブースでは同社のキャラクター「エネゴリくん」と撮影できるブースを設けグッズをプレゼント。NTTドコモのブースでは最先端通信技術による新しいスポーツ観戦スタイルをフェンシング競技で披露した。明治は東京2020オフィシャル商品「明治プロカル」や、その売り上げの一部を使って全国の小学校へ体育用具を贈呈し、子どもの笑顔をみんなでつくる取り組み「スマイルリレープロジェクト」を紹介した。

    JXTGエネルギーのENEOSブース
    JXTGエネルギー
    NTTドコモのブース
    NTTドコモ
    明治

    ソラマチひろばでは、野村ホールディングス、LIXIL、味の素がブースを展開。野村ホールディングスはボッチャなどパラリンピック競技を紹介、LIXILはスポーツ用義足の装着体験コーナーを設けた。味の素は5人制サッカー(ブラインドサッカー)体験コーナーを設けた他、選手支援活動を紹介した。

    野村ホールディングス
    LIXIL
    味の素

    スペース634では3社が展示。ブリヂストンは、アスリートへの技術支援の取り組みをパネルや映像で披露。パナソニックと東武トップツアーズは共同でブースを設け、映像演出など最新のデジタルテクノロジーを加えた「ボッチャエンターテイメント体験コーナー」を設けた。

    ブリヂストン
    パナソニックと東武トップツアーズの共同ブース

    ハナミ坂ひろばでは4社が展開した。KNT-CTホールディングスはサポート機器を使って車いすから人力車に乗り移る体験会を実施。全日本空輸は1000日前のメッセージを募集した他、グッズを配布した。三菱電機は障がい者スポーツなどを通じて、共生社会の理解促進を目指す「三菱電機 Going Upキャンペーン」を紹介、毎日新聞社は来場者の写真を貼付した来場記念号外をプレゼントした。

    KNT-CTホールディングス
    全日本空輸
    三菱電機
    毎日新聞社

    これらの他、東京スカイツリータウン内では東京都や組織委がブースやパネル展示を実施。特別ステージでは小学校の児童を対象に、国際パラリンピック委員会公認教材「I’mPOSSIBLE」を活用した交流事業も行われた。