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「日本におけるロシア年」 実行委員会設立

    2017/12/13

    「日本におけるロシア年」
    実行委員会設立

    2018年に始まる「日本におけるロシア年」に取り組むロシア・イン・ジャパン実行委員会は12月11日、東京・渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで設立記者発表会を開催した。

    5年間にわたる「日本におけるロシア年」「ロシアにおける日本年」ではロシアの芸術・美術や食文化などに関するさまざまなイベント・コンテンツを展開する。

    当日はロシアから著名なアーティストを招き、渋谷ヒカリエで記念コンサートも行われた。

    16年12月の日露首脳会談に関連し、ロシアの世界的天然ガス企業ガスプロムの子会社ガスプロム・メディア・ホールディングと電通は「戦略的協力に向けた覚書」で合意。

    ガスプロム・メディアはロシア最大のメディア企業で、映画やテレビなど豊富なメディアやコンテンツを保有している。同委員会は覚書に基づき、東京急行電鉄と日本経済新聞社を加えた4社のプロジェクトとして今年9月26日に立ち上げられた。

    発表会の冒頭、ロシアのアレクサンダー・ジュラフスキー文化副大臣が「国家として積極的にロシアの芸術家の活躍を支援し、日本の人々に楽しんでもらえるよう努力を惜しまない」とあいさつした。オリガ・ゴロジェツ副首相は「両国間の本腰を据えた文化交流の始まりとなることを期待する」とビデオメッセージを寄せた。

    外務省欧州局の相木俊宏審議官は「コンサートでは素晴らしい演奏に深い感銘を受けた。国の違いを超えて人々を結びつける芸術の力を再認識した。日露は重要なパートナーにもかかわらず、両国民が相互理解しているとはいえない。人的・文化交流をさらに深めたい」と話した。

    電通の山本敏博社長は実行委員会メンバーを紹介し、「両国の文化交流をさらに深め、文化活動をけん引するため委員会を立ち上げた。日本でもさらにロシアの文化に触れて味わえる機会を増やせるよう企画を進めている。期待してほしい」と意気込みを示した。

    日本経済新聞社の小松潔執行役員は「当社は国際的な文化交流に力を入れてきた。同委員会に関われることを光栄に思う」と話し、「グループを挙げて、ロシア文化の紹介に注力したい」と抱負を語った。

    記念コンサートには、世界的に著名な指揮者でマリインスキー劇場芸術総監督を務めるワレリー・ゲルギエフ氏と、同じく世界屈指のバイオリニスト、ワディム・レーピン氏を迎えた。日本からは、ピアニストの横山幸雄氏がゲスト出演。ドミートリイ・ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番 ハ短調op.35」やピョートル・チャイコフスキーの「ワルツ・スケルツォ ハ長調 op.34」を含む4曲を演奏し、観客を魅了した。

    ゲルギエフ氏は「ロシアには伝説的な文化施設が多数あるが、まだ日本に知られていない部分も多いので、このような機会を大切にしたい」と語り、「普段大きなホールでの演奏ばかりの自分たちにとって、ヒカリエというオープンスペースでのコンサートは非常に稀な体験だった。音楽に興味のない人も足を止めてくれたのではないかと感じる。即興的で新鮮で、こうした試みをもっと増やしたい」と語った。

    レーピン氏は「芸術には言葉の壁がない。芸術を通じてロシアと日本を知ってほしい。より自然な形で文化交流ができると思う」と述べた。

    横山氏も、「ロシアと日本は海を挟んだ隣国。音楽の力によって互いに親しみを持てれば、争いが起きることもないと思う。この活動が、より多くの人に広がることを祈る」と話した。

    また、レーピン氏が「日本の人にもっとロシア料理を知ってほしい。モスクワには日本料理のお店がたくさんあるが、東京にあるロシア料理店はまだまだ少ない」と話したことに触れた横山氏は「自分はイタリアンレストランを経営しているが、レーピン氏に次はロシア料理のレストランを開いてほしいと言われた。出資してくれる人を募集したい」と話すと、会場は笑いに包まれ、ゲルギエフ氏とレーピン氏も拍手で喜びを表現した。

    同日、東京・港区の在日ロシア連邦大使館では国際文化プロジェクト「ロシアの季節」のクロージングパーティーが開催された。同プロジェクトは、プーチン大統領と安倍晋三首相によって発表され、「日本におけるロシア年」「ロシアにおける日本年」の相互開幕のプロローグとして6月に開幕した世界に向けて豊かなロシア文化を発信する大規模な文化祭だ。日本は最初の開催地として選ばれ、東京を始めとした42都市で250以上のイベントが開催され、約350万人が来場した。