東京新聞
「世界人権デー」に手のひらサイズの
小さな新聞を発行
2017/12/20
東京新聞(中日新聞社)は12月10日の「世界人権デー」に、社会的少数者といわれる人たちの声を集めた「Silenced Newspaper」を発行した。
人権問題は、近年多くのメディアに取り上げられるようになったものの、女性の人権や貧困家庭の子どもの問題、障がい者、LBGTらの声を全て拾い上げているとは言い難い状況の中、同新聞は、それら社会的少数者の現状を視覚化することで、人権について考えるきっかけになればと製作された。
同新聞の大きさは、1ページが約89㎜×約63㎜の手のひらサイズで、見開き8面の紙面には、ミッツ・マングローブさんや日本初FtM(元女性)アイドルのシークレットガイズ、ダウン症候群の若者、視覚障がい者、高齢者、シングルマザー、子ども食堂の理事長ら、8組の社会的少数者、関係者の生の声が掲載されている。
「Silenced Newspaper」は「世界人権デー」当日、さまざまな人が行き交う東京のJR渋谷駅マークシティ下や、渋谷男女平等・ダイバーシティセンター「アイリス」、シークレットガイズのイベントの3カ所で配布された。
また、東京新聞の特設サイト(http://www.tokyo-np.co.jp/ad/silencednewspaper/)では全紙面が読める他、実物の郵送希望者には抽選で1000人に送付する予定だ。(応募締切は12月22日)