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ジャパンブランド調査2018~「訪日者向けビジネス」へのサジェスチョン~No.2

最も訪問したい国、日本は何位?

2018/08/01

訪日観光客数は年々増加し、2017年には過去最高となりました。

さらに、2019年にはラグビーワールドカップ、2020年は東京オリンピック・パラリンピック、2021年はワールドマスターズゲームズ関西と「ゴールデン・スポーツイヤーズ」を迎えます。

この一大スポーツイベントをきっかけに訪日外国人がさらに増え、行政、自治体、各企業での取り組みもより活発になることが予想されます。そんな中、日本は世界からどう映っているのでしょうか。

どこの国や地域で、日本の何を目的に訪日意向が高まっているのか? また、“メード・イン・ジャパン”は、今どのような評価を得ているのか? 電通の「チーム・クールジャパン」は18年1~2月、世界20カ国・地域で「ジャパンブランド調査2018」を実施しました。

本連載では今後の訪日者向けビジネスのキーポイントとなる調査結果を紹介していきます。第2回は「日本に行きたい度」です。

Q 今後行ってみたい国は?

 

A 「日本」は全体・東アジア・ASEANで1位! 欧州の人には「アメリカ」、北米の人には「イタリア」「オーストラリア」が人気。

グラフ2

「最も訪問したい国」は昨年の調査結果に引き続き日本が1位。また、訪日意向の調査結果では、日本に対して「日程は決まっていないがいつか行きたいと思っている」「1年以内に渡航する予定がある」と答えた人が全体の76%と高い数値が出ており、日本の人気は変わらず高いことが分かります。

グラフ3

訪日経験をエリア別に見てみると、アジア圏では約6割以上の人に訪日経験がありますが、欧州・北米は2~3割と低い数値になっており、訪日意向はあるものの実際に訪日するとなると日本との地理的な距離が影響しているようです。

来年から「ゴールデン・スポーツイヤーズ」を迎える日本。今回の調査では、東京オリンピックへの観戦意向が強いことが判明しており、スポーツをきっかけに訪日意向が高まり、訪日経験につながる可能性も高くなると予想されます。


ジャパンブランド調査2018の概要
●目的:日本の食や観光、日本産品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(グループA=北京、上海、広州、グループB=深圳、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ(北東部・中西部・南部・西部)、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
※東アジア(中国、香港、台湾、韓国)
※ASEAN(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20~59歳男女
※「中間所得者層」の定義:OECD統計などによる各国平均所得額、および社会階層区分(SEC)をもとに各国ごとに条件を設定
●サンプル数:中国はA・B300人ずつ計600人、アメリカは600人、それ以外の地域は各300人合計6600人
●調査期間:2018年1月12日~2月16日

電通 チーム・クールジャパン
日本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外市場に展開していく「クールジャパン関連事業」推進のために発足した電通の全社横断プロジェクトチーム。海外展開するクライアント企業の担当者やメディア・コンテンツ担当、海外の現地法人ネットワーク担当、プロデューサー、プランナーが集まり、魅力的な日本を世界に打ち出していく取り組みを行っています。