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日本の都道府県で訪れたいのは?

ジャパンブランド調査2018~「訪日者向けビジネス」へのサジェスチョン~ №3

  • 遠藤 梨子

2018/08/02

日本の都道府県で訪れたいのは?

訪日観光客数は年々増加し、2017年には過去最高となりました。

さらに、2019年にはラグビーワールドカップ、2020年は東京オリンピック・パラリンピック、2021年はワールドマスターズゲームズ関西と「ゴールデン・スポーツイヤーズ」を迎えます。

この一大スポーツイベントをきっかけに訪日外国人がさらに増え、行政、自治体、各企業での取り組みもより活発になることが予想されます。そんな中、日本は世界からどう映っているのでしょうか。

どこの国や地域で、日本の何を目的に訪日意向が高まっているのか? また、“メード・イン・ジャパン”は、今どのような評価を得ているのか? 電通の「チーム・クールジャパン」は18年1~2月、世界20カ国・地域で「ジャパンブランド調査2018」を実施しました。

本連載では今後の訪日者向けビジネスのキーポイントとなる調査結果を紹介していきます。第3回は「日本の地方へ訪れたい度」。訪日観光客が行ってみたい都道府県ならびに、地方で体験したいことを掘り下げていきます。

Q 日本の地方、どこに行きたい?

 

A 行ってみたい都道府県1位は「東京」。2位以下のランキングは昨年から大きく変動!

表1 行ってみたい都道府県ランキング

全体の1位は、調査を開始した15年から4年連続トップの「東京」。2位は昨年4位だった「北海道」が順位を上げました。3位は引き続き「大阪」、4位は「京都」で昨年2位からダウン。5位は昨年と同じく「沖縄」でしたが、今年のランキングは2~4位が大きく入れ替わる結果となりました。

特に「北海道」は、エリア別の調査結果を見ると人気の上昇が顕著に表れており、欧州では昨年TOP5圏外から2位に、北米でも昨年8位から6位と飛躍!

海外で行いたいスポーツを調査した結果では、欧州では「スキー」がTOP3にランクインしており、“パウダースノー”で有名な北海道への興味関心につながっている可能性が高いといえます。

ちなみに、元々リピーターの多いアジア圏では、東アジアで1位、ASEANでも2位と引き続き北海道は人気です。

では、訪日観光客たちは、地方に何を求めているのでしょうか。

日本の地方で体験したいものランキング(上)日本の地方で体験したいものランキング(下)

上記のグラフから、「地方で体験したいもの」で人気が高いのは

①「桜」「雪」などの自然系

②「ラーメン」「伝統的な郷土料理」などの食

③「城・城址」「日本式庭園」などの歴史的建築物

④「温泉」「祭り」などの空間

の四つのカテゴリーに大きく分けることができ、「雪」や「ラーメン」は北海道、「城・城址」や「神社仏閣」は京都と、行ってみたい都道府県と日本の地方で体験したいことがつながりやすい傾向にあります。

さらに、日本の地方で体験したいことをエリア別に集計すると、国や地域ごとに違いが見られ、香港では「和牛」、ベトナムでは「スキー」、ロシアでは「水産物」、イタリアでは「古墳」「禅体験」といったものが他国に比べてスコアが高いことが分かりました。

これらのことから、その土地特有の魅力ポイントを、それぞれの国に合ったキーワードで伝えていくことで集客につながるだけでなく、訪れた後に口コミやSNSでの拡散も見込めるといえます。


ジャパンブランド調査2018の概要
●目的:日本の食や観光、日本産品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(グループA=北京、上海、広州、グループB=深圳、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ(北東部・中西部・南部・西部)、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
※東アジア(中国、香港、台湾、韓国)
※ASEAN(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20~59歳男女
※「中間所得者層」の定義:OECD統計などによる各国平均所得額、および社会階層区分(SEC)をもとに各国ごとに条件を設定
●サンプル数:中国はA・B300人ずつ計600人、アメリカは600人、それ以外の地域は各300人合計6600人
●調査期間:2018年1月12日~2月16日

電通 チーム・クールジャパン
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