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ダイアログ・イン・サイレンス 音のない世界で、言葉の壁を越えて

    2018/07/31

    ダイアログ・イン・サイレンス
    音のない世界で、言葉の壁を越えて

    ダイアローグ・ジャパン・ソサエティは7月29日から8月26日、東京・渋谷区のイベントスペース「LUMINE 0」で、音のない世界で言葉の壁を越えた対話を楽しむエンターテインメント「ダイアログ・イン・サイレンス 静けさの中の対話」(特別協賛=清水建設、特別協力=東日本旅客鉄道、協賛=日本たばこ産業、オーティコン補聴器、日本航空)を昨年に続き開催している。イベントに先立つ27日、同所で記者説明会・体験会を実施した。

    「ダイアログ・イン・サイレンス」は、ヘッドセットで音声を遮断し、会話禁止の“音のない空間”で実施される約90分間のプログラム。数人が一つのグループとなり、聴覚障がい者のアテンドで、ボディーランゲージや表情だけでコミュニケーションを図る。

    薄暗い部屋の中、丸いテーブルを囲んで影絵を作る「手のダンス」、喜怒哀楽を顔で示す「顔のギャラリー」、手だけで「動物」や「食べ物」を表現する「サインで遊ぶ」など、さまざまなゲームを用意。言葉を交わすことができないため、「相手は何が言いたいのか」「相手にどう伝えるのか」を考え、想像する力が必要となる。全て体験した後には「対話の部屋」で自由に意見交換を行う。

    もてなしの心を育み、ホスピタリティーを高める体験にもなるエンターテインメントだ。1998年にドイツで開催されて以降、フランス、イスラエル、メキシコ、トルコ、中国でも開催され、計100万人以上が体験した。日本では昨年夏に初開催。

    昨年の参加者は約3500人、今年は5000人を見込んでいる。初の試みとして、子ども限定グループと、多国籍の人と体験できるグループを設ける。また、ろう学校の教諭と生徒の招待も予定している。

    ダイアローグ・ジャパン・ソサエティでは、同プログラムの他、光のない“純度100%”の暗闇で行う「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」、75歳以上の高齢者と生き方や時間について対話を重ねる「ダイアログ・ウィズ・タイム」も展開している。

    志村季世恵代表理事は、これまでのダイアログ事業の歩みを説明し、「たった90分間で『人っていいな、信じられるんだな、助け合うっていいな』と感じてほしい」と反響に期待を寄せる。

    また、ダイアログ・イン・ザ・ダークの志村真介代表は、2020年に都内で3つのダイアログを一度に体験できる「対話のミュージアム」(仮称)の創設を発表。同ミュージアムで働くイノベーターを育成する講座を順次開講していく計画も明らかにした。

    志村真介氏は「この20年でSNSなどで便利なツールでコミュニケーション方法が変わり、便利な世の中になったが、一方で同じ趣味嗜好の小さなグループをつくりがちな傾向もある。違う文化の空間を知ることで、自らを成長させていけるのでは」と語った。

    昨年に引き続き、7月29日午後10時からはJ-WAVEで、ラジオ番組「J-WAVE SELECTION SHIMIZU KENSETSU DIALOGUE IN SILENCE」の放送も決定。聴覚障がい者に向けて手話と字幕をつけた動画がYouTubeのJ-WAVE公式チャンネルで同時配信される。

    公式サイト: http://www.dialogue-japan.org/