2020大会選手村の跡地を大規模開発
名称は「HARUMI FLAG」
2018/11/01
「晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業」の特定建築者11社(三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、野村不動産、住友不動産、住友商事、東急不動産、東京建物、NTT都市開発、新日鉄興和不動産、大和ハウス工業、三井不動産)は10月31日、同事業に関する発表会を、港区のザ・プリンス パークタワー東京で行った。
同事業は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村として利用される、東京・中央区晴海5丁目の一部を大会後に開発し、環境先進都市のモデルとなる街づくりを目指すもので、都内最大級の複合開発となる。
冒頭、11社を代表して、三井不動産レジデンシャルの山田貴夫取締役・常務執行役員は「街は選手村の広大な跡地で、銀座から至近距離の魅力的な立地だ。11社は23年の街開きに向けて、鋭意構想を練っている。後世に誇れる、大会レガシーに残る街づくりをしたい」とあいさつした。
施工者である東京都都市整備局の山下幸俊部長は、戦後からの「晴海地区の成り立ち」や、「選手村を、誰もがあこがれ住んでみたいと思う」街にするコンセプト、「配置計画」「交通計画」「エネルギー事業」などについてプレゼンテーションした。
街には、約5600戸の分譲・賃貸住宅と商業施設のタワー棟を含む計24棟を建築。小中学校や消防署の他、シニアレジデンスやシェアハウスも整備し、さまざまな世代が、それぞれのライフスタイルで快適に過ごせる街にするとした。
また、都心直結のBRT(バス高速輸送システム)の導入や、低炭素社会の先駆けとなるエネルギーへの取り組みに触れた。
三井不動産レジデンシャルの担当者によるプレゼンテーションでは、タウンネーム「HARUMI FLAG」とロゴマークが明かされた。
名称は“都市生活者のフラッグシップ”となる街からネーミングし、マークは街を取り巻く海や太陽、森などの自然をアイコン化して表現したという。
街のビジョンは、多様性を受け入れる“開かれた感性”が融合するオープンビレッジで、それを実現するテーマとして「ゆとりと変化を街に生み出す」「本物の自然に包まれて暮らす」「日本らしさが息づく」「ご近所でつながる、分け合う」の四つを挙げ、設計思想やデザイン、具体的な施設・設備などについて説明した。
同事業社は発表会当日に、ホームページ(https://www.31sumai.com/mfr/X1604/#!)を開設。19年春にはモデルルームを公開し、同年5月下旬から販売開始の予定。