「Teenage Voice 2019」スタート
気候変動に対する子どもたちの署名募集
2019/04/23
気候変動問題啓発プロジェクト「Teenage Voice 2019」が4月12からスタートした。
同プロジェクトは、さまざまなメンバーで構成されるチームで行われ、気候変動問題の解決に向けて活動を行う環境NGO・気候ネットワークの協力で展開される。
国連の「気候変動に関する政府間パネル」は、2018年10月に韓国・仁川での総会で、地球温暖化がこのまま進むと、世界の平均気温は産業革命前に比べ2030年に2℃近く高くなることを予測した「1.5℃特別報告書」を公表。また、2015年に合意された「パリ協定」では、気温上昇を抑える努力目標が定められた。
これらのためには、世界の人為的なCO2排出量を今世紀後半に実質ゼロにする必要がある。
このような背景の中、世界中の子どもたちが環境問題に声を上げている。
プロジェクトは、こうした彼らの声を残すこと、届けることを目的に立ち上がった。地球のことを考える4月22日のアースデーにあわせ、世界各地の国の子どもたちの言葉で作ったメッセージ広告をアメリカで展開した。
また、プロジェクトサイト(https://teenagevoice.net/)で署名を集める他、署名した人の中から抽選で実際に気候変動を体験するツアーに招待するなど、次世代を担う子どもたちが直面する地球温暖化問題を、自分自身の問題として意識づけ、環境の持続可能なあり方をつくるためのさまざまな活動を行う。
■ プロジェクトの広告展開
環境問題を提起し行動している子どもたちの声を集めたメッセージ広告を「ニューヨーク・タイムズ」などの世界各国の主要紙に掲載。広告は雑誌やポスター、SNSでも展開予定。メッセージを寄せた子どもたちの名前はバーコードで隠されているが、これをスマホでスキャンすると特設サイトにアクセスでき、キャンペーン参加や署名が可能になる。また、新聞、雑誌広告には署名欄があり、サインして投函するとプロジェクトの賛同者になる。