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「READY STEADY TOKYO」
パワーリフティング

2019/09/30

    東京2020大会に向け、組織委が主催する競技テストイベント(READY STEADY TOKYO)のうちパワーリフティング(共催=日本パラパワーリフティング連盟)が9月26、27の両日、本番会場の東京国際フォーラムで行われ、14カ国から男女60人以上が参加した。
    (画像=ⓒ フォート・キシモト)

    パワーリフティングは、重りのついたバーベルを押し上げ、その重量を競う競技の総称。パラリンピックでは、台上に寝た状態からバーベルを上げるベンチプレス競技が行われる。下肢障がいの選手が対象のため、上半身の筋力だけが武器だが、自分の体重の3倍以上の重量を上げる選手もいる。
    1964年東京大会からパラリンピックの正式競技になった(当時の名称はウエイトリフティング)。2000年シドニー大会から女子の部も実施され、近年では競技選手は110カ国以上に広がっている。
    2020年大会では、体重別に男女各10階級が実施される予定。

    競技は、選手がラックから外したバーベルを、腕が完全に伸びた状態で支えることで始まる。そして、審判の指示でバーベルを胸の位置で一回止めた後、肘を真っすぐに元の位置まで一気に押し上げる。
    正しい姿勢でバーベルを上げたまま静止し、最後にバーベルをラックに戻す。試技は3人の審判が判定し、白いランプが2個以上点灯すれば成功。
    勝負は一瞬で決まり、開場に張り詰めた緊張感が試技成功で歓声に変わる。

    強豪国は世界的な普及もあって、中東諸国やアジア、アフリカなど幅広い。有名なのは、イランのシアマンド・ラーマン選手(男子107キロ超級)。2016年リオ大会で、世界記録の310キロを上げ、自身2個目のパラリンピック金メダルを獲得した。
    日本選手は1996年アトランタ大会から参加。過去に入賞選手もいて、2020年大会でのメダル獲得を目指し、強化が行われている。

    今大会では、西崎哲男選手(49キロ級)が銅メダルを、山本恵理選手(55キロ級)が日本新記録で金メダル、樋口健太郎選手(72キロ級)も日本新記録で金メダル、中辻克仁選手(107キロ超級)が銀メダル、大堂秀樹選手(88キロ級)が金メダルを獲得するなど、2020年に向けて期待を高めた。

    「READY STEADY TOKYO」公式サイト:
    https://readysteady.tokyo2020.org/ja/