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「READY STEADY TOKYO」
テコンドー実施

2019/10/02

    東京2020大会に向け、組織委が主催する競技のテストイベント「READY STEADY TOKYO」のうちテコンドーが、9月27、28の両日、本番会場の幕張メッセで行われ、18カ国・地域から約30人の選手が参加した。
    (画像=ⓒ フォート・キシモト)
     

    テコンドーは韓国の国技として知られている。朝鮮半島では、さまざまな武術が生まれる中、20世紀初頭に国内で広く普及したといわれる。
    1988年バルセロナ大会で公開競技として実施され、2000年シドニー大会でオリンピックの正式競技として採用されて以降、毎大会行われている。
    現在の競技人口は、200を超える国・地域で推定8000万人とされ、世界で最も人気のあるスポーツの一つになっている。

    試合では、顔や胴に防具を装着し、直接相手を攻撃する“フルコンタクト”で戦う。力を込めたパンチやキックは迫力があり、会場は盛り上がる。基本的には、プロテクターに攻撃が当たるとポイントになり、その積み重ねで勝負が決まる。
    テコンドーの大きな魅力は、ダイナミックな蹴りの応酬だ。前蹴りや横蹴り、回し蹴りなど種類が豊富であるとともに、そのスピード感に圧倒される。
    2020大会では、4Dリプレイシステムによるビデオ判定が導入される予定。あらゆる角度から選手のアクロバティックな技が見られることで、さらに観戦の魅力が増しそうだ。

     競技は、発祥国の韓国が伝統的に強かったが、2012年ロンドン大会では、8カ国の選手がそれぞれ金メダルを獲得するなど変化が生まれている。日本でのテコンドーの歴史はまだ浅く、これまでのオリンピックでメダルを獲得したのは、岡本依子選手の銅メダル一つだが、2015年の世界選手権で優勝した濱田真由選手や若手にも期待できそうだ。
    大会では、男子58キロ級と女子49キロ級の試合が行われ、松井隆太選手が2位、村上亨来選手は準決勝で敗れたものの3位だった。戸村仁選手と長野聖子選手は5位に入った。