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眠らせた五感を研ぎ澄ます
ダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇。」がオープン

2019/11/27

    暗闇での体験を通して、人と人との関わりや、対話の大切さ、五感の豊かさを感じるソーシャルエンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)」(主催=ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ)が日本での活動20年目を迎え、11月22日にDID初となる、大人のための体験施設「内なる美、ととのう暗闇。」を東京・新宿区の三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミアにオープンした。当日は、先行体験会も兼ねたメディア向け発表会が開催され、多くのメディアが取材に訪れた。

    テーマは、施設名と同じ「内なる美、ととのう暗闇。」。神宮外苑ならではの自然や日本文化を感じながら、禅の思想をベースにした純度100%の暗闇を体験できる、日本だけのオリジナルプログラムを提供する。

    発表会では、DIDの発案者であり哲学博士のアンドレアス・ハイネッケ氏や、ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ代表理事の志村季世恵氏の他、プログラムを監修した身体感覚教育研究者の松田恵美子氏、曹洞宗長光寺住職の柿沼忍昭氏がDIDへの思いを語った。
    日本でのDIDは過去20年にわたり、“暗闇の中で自身の感性を磨きそして多様性を理解しながら、新しい自分と出会えるコンテンツ作り”を続けてきたが、今回は異なるベクトルを持ったコンテンツを目指したという。志村氏は、「この神宮外苑に残っている美しい自然、水や光などを感じられるような内容にした」「人と対話する前に内なる自分と対話し、何を感じ、何を考え、何を伝えたいかに気付き、今の自分を大切に考えるようになった上で、新しい世界に向き合ってほしい」と熱く語った。

    柿沼氏は、“型破り”と言われた自身の姿勢を引き合いに出しながら「感覚的で、禅そのもののメソッドを使った、エンターテインメントとして楽しめる空間」「禅でもマインドフルネスでもなく、自然なままでいることは、素晴らしいんだ、ということを学べる場所だと思う」と話した。
    松田氏は「DIDは、感覚を研ぎ澄ますことができる暗闇の体験で、眠っている五感を呼び戻してくれる」「日本ならではの自然観を感じさせる空間になった」と述べた。

    ハイネッケ氏は、「日本での活動が、シリコンバレーのように、世界への“触媒”になる」と期待を見せ、時間や五感などから解き放たれる“情報デトックス”という独自のワードを使いながら、その重要性を示した。また、今後の目標として、この活動がますます「自分の思想や考え方を評価する・鍛える場」「本当の自分と出会う可能性のある場」になり、「マインドフルネスやウェルビーイングとはどういうことなのか、を伝えていきたい」と意気込みを語った。

    同施設は、“大人のための”と冠している通り、これまでのDIDとは一線を画す、ラグジュアリーで大人向けの体験を提供している。
    “内に秘めた美を磨きたい、心身の美と癒しを求めている”、そんな大人にぴったりな上質な時間を、ぜひ体験してみてはいかがだろうか?

    【ダイアログ・イン・ザ・ダークとは】
    1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケ氏の発案によって生まれたダイアログ・イン・ザ・ダークは、これまで世界50カ国以上で開催。併せて何千人もの視覚障害者のアテンド、ファシリテーターを雇用してきた。
    日本では、99年の初開催以降、21万人以上の人々が体験している。東京・浅草橋会場での企業研修プログラムや大阪の「対話のある家」も開催中。

    【ダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇。」】
    三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア2階
    (東京都新宿区霞ヶ丘町11番3号)
    https://did.dialogue.or.jp/totonou/