loading...

2021/05/26

健康食品などの安全性情報を伝える「食品ハザードピクト」、無償提供します。

(この記事は、電通ダイバーシティ・ラボが運営するウェブマガジン「cococolor」(ココカラー)に掲載されたコンテンツを編集してお届けします)
食品ハザードピクト電通ダイバーシティ・ラボ(DDL)の「見やすさプロジェクト」は、国立健康・栄養研究所と共同で「食品ハザードピクト」を開発しました。

最近は食品のパッケージに「食物アレルギーピクト」を表示して、アレルギーのある方により安心していただける商品も増えてきています。同じように、「安全性情報」は消費者にとって、とても重要な情報です。
「食品ハザードピクト」は、多様な消費者に「食品の安全性情報を円滑に伝える」という目的で、ユニバーサルデザインの見地からデザインしており、広く一般に普及させるために無償提供しています。

「健康にかかわる重要な情報に対してピクトグラムの目印をつけることで、今後、健康被害に遭う人を一人でも減らしたい」。そんな思いから作られたこのピクトグラム。
DDLでユニバーサルデザイン関連案件に長く取り組み、今回のピクトグラムのデザインで中心的な役割を担った植田憲二と田代浩史から、本件の意義を紹介します!

重要な「安全性情報」こそ、伝わりやすいひと工夫を

サプリメントや栄養補助食品といったいわゆる健康食品は、日々の暮らしの中に定着しています。

しかし、原材料や成分によって中には体調に異変が出てしまう人もいますので、使用に当たっては事前の情報確認が重要です。

それにもかかわらず、「商品メリット」を伝える情報と比べると、注意の呼びかけとなる「摂取上の注意」等に関しては記載できるスペースが小さく見過ごされがちです。

また、公共機関や自治体、専門研究所などのサイトで詳細を丁寧に伝えていても、情報の見やすさの問題もあって、生活者が注意すべきポイントをすぐに見つけられません。

■医療関係者や栄養、健康に関する専門家には、「ピクトの表示」で消費者に重要な安全情報が認知されやすいようにしていただけるように。

■健康食品メーカーにも自社サイトでの商品説明をする場合などに、このピクトを利用して消費者に必要な情報が見つけやすいようにしていただけるように。

こうした思いを込めて、「食品ハザードピクト」を開発しました。
「食物アレルギーピクト」だけでなく、「食品ハザードピクト」を併用して見つけやすい注意喚起がされることを、心から願います。
 


7つの安全性情報に対応したデザインになっています
 
 

食品ハザードピクトの例と説明
食品ハザードピクトの使用イメージ例 食品ハザードピクトの使用イメージ例 食品ハザードピクトの使用イメージ例

ユニバーサルデザインとしての制作プロセス

ピクトの制作に当たっては、高齢者や視力の弱い方などにも見やすいように、多様性を考えてデザインしました。

まず開発段階で、中立的な消費者団体や一般のボランティアと意見交換会を行いました。消費者の意見をデザインに取り入れることは、いわゆる「人間中心設計」のアプローチで、ユニバーサルデザインにとって大切なプロセスです。

食品ハザードピクトの制作プロセス

色彩については内閣府が取り決めた防災情報の警戒レベルのカラーも参考に、注意喚起の重要度に合わせて、紫・赤・橙色の配色にしました。またカラーユニバーサルデザインを考慮して、彩度も若干調整しています。

大きさに関しては、スマホなどの画面で表示された時の視認性を検証して、7ミリ角で使用できるように図形や線の太さなどにも配慮しています。

食品ハザードピクトの色覚タイプシミュレーション、ユニバーサルデザイン

国立健康・栄養研究所の種村さんからメッセージ

※最後に、ピクトを共同開発した国立健康開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所の種村菜奈枝さんに、開発構想についてコメントをいただきました!

 

みなさん、こんにちは。この「食品ハザードピクト」の開発構想から制作コンセプト、そして有用性の検証を担当しました国立健康・栄養研究所の種村菜奈枝です。

近年、ハザードコミュニケーション推進の一助として、単に文字情報だけではなく、ピクトグラムといった絵文字を活用した科学コミュニケーションが着目されています。日本の食品安全分野において、ピクトグラムの開発やその検証は、「食品アレルギー表示」での検討例はありますが、その他についてはまだ数少ないのが現状です。

そこで、サプリメントやいわゆる健康食品を含めた食品の安全性情報が、「一番読んでほしい方に、必要な情報が届くように」という思いで、食品ハザードピクトを開発しました。われわれの検討では、このピクトグラムは情報を見つけやすく、また注意事項の3種類のピクトグラムでは、文字入りを使用することで、利用可能性があることが分かっています。

活用例は、サイト下でご紹介したページで公開しています。ぜひ使ってみてください。

国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所 種村 菜奈枝
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所  種村 菜奈枝 【最終学歴】千葉大学 医学薬学府 先端医学薬学専攻(医学領域)卒業,博士(医学)取得 【職歴】京都大学、千葉大学、慶應義塾大学を経て、2020年8月より現職 【社会活動】スーパーサイエンスハイスクール(SSH)クロスカリキュラムにおける助言・指導 【主な受賞歴】2004年8月 大阪大学 課外研究奨励賞(総長賞)/ 2019年3月 慶應義塾大学 薬学部長賞(研究) 【専門分野】レギュラトリーサイエンス、臨床試験管理学

ピクトグラムのデータ使用について

「食品ハザードピクト」は健康情報発信者が消費者に食品の安全性情報を円滑に伝えることを目的として作られたピクトグラムです。使用要綱を確認の上、自由にお使いください。

次のサイトよりデザインデータと使用要綱が無料ダウンロードできます。

食品を対象とした効果的なリスクコミュニケーション推進のための補助ツール
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
種村 菜奈枝
https://researchmap.jp/7000025167/research_blogs
 ●「食品ハザードピクト」の使用に関する要綱 
 ● 利用ガイドライン
 ●「食品ハザードピクト」(JPG)
 ●「食品ハザードピクト」(PNG)

関連リンク
厚生労働省ホームページ
食品の安全確保推進研究事業(厚生労働科学研究)

お問い合わせ 
https://dentsu-diversity.jp/contact/

電通報Twitter営業中

新規CTA
新規CTA