2022年度の東京レインボープライドに電通グループとして3年ぶりに出展
2022/05/18
日本最大級のLGBTQ+のイベントである東京レインボープライド(TRP)に今年は電通グループとして参加。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、2020年と21年のオンラインイベントのみの開催を経て、本年度は代々木公園でのオフラインイベント(プライドフェスティバル)が復活。電通としては19年までに何度か有志で出展してきたが、今回は北風CDOの下、DJN(電通ジャパンネットワーク)のDE&I(ダイバーシティ:多様性、エクイティ:公平性、インクルージョン:包摂性)推進の一環として参加し、イベント(オフライン)およびオンラインメニューの両方に参加した。
4月22~24日に代々木公園で開催された「プライドフェスティバル」ではブース出展で参加。コミュニケーションを事業領域とする電通グループらしさのある企画として、「Rainbow Gallery of Words(ことばのレインボーギャラリー)」をテーマにした展示を行った。その目的は、LGBTQ+にまつわる数多くの言葉が生まれた背景や使われる文脈を理解し、それらの言葉に込められた希望や夢、あるいは潜んでいる偏見や差別についても意識していくことだ。
具体的には3つのコーナーで構成された。
①うップンすっきりペーパー powered by チーム80
知らず知らずのうちに、差別や偏見を含んだ言葉を使っているかもしれない。その言葉を受け止めて「うップン」をため込んでいる当事者がいるかもしれない。そんなフレーズの例をトイレットペーパーにプリントして紹介。読んだ後は使って流してスッキリしてもらおう、という企画。会場では来場者がその場で思いついた「うップン」フレーズを専用のアプリとプリンターで印字して提供。なお、この企画には21年の新入社員中心のチームが研修の課題として開発した「トイレットペーパーに自由な文字をその場で印刷できるシステム」を活用した。
②言葉の天秤(てんびん)
意外と気付きにくい、言葉の中に潜む「性」「ジェンダー」の偏り、それを見える化する天秤。例えば、性別を特定しているニュアンスがある「彼氏」「彼女」ではなく「配偶者」「パートナー」を使うべきである、といったニュートラルな言い回しへの気付きを楽しみながら確認するツールである。
③レインボー名言
少しずつでも世界が変わるきっかけとなったたくさんの人の言葉を引用し、その歴史的な背景も含めて学ぶコーナー。
また、今回の参加に当たり、LGBTQ+の当事者やアライ(理解者・支援者)の象徴であるレインボーをモチーフにした特別な企業ロゴ(VI)も使用している。
フェスティバルは感染リスク対策にも配慮し、主催者側で慎重な運営管理を実施。例年よりも出展者数や入場可能者数に上限を設けての実施となったが、会期中の3日間で66,949人(主催者発表)の来場者を記録した。電通グループブースにも約2,200人が訪問し、グループ内から集まった約50人のボランティアがシフトを組んで対応。DE&Iについて多くのゲストと学び合い、対話をすることができた。
また、今回のTRPでは、毎年6月の「プライド月間」(アメリカで世界初の大規模なLGBT運動が起こったのを記念して世界的にさまざまな啓発活動が行われる期間)にも連動し、例年よりも展開を拡張。オンラインメニューも充実させており、例年以上に積極的な情報発信を展開。電通グループはその一環であるオンラインブースにも展示。「電通グループのこれまでとこれから展」と題し、過去のTRP展示や各方面で参照されている電通ダイバーシティ・ラボの「LGBTQ+調査」なども改めて紹介しながら振り返るとともに、北風CDOのメッセージも発信するなど、これまでにない積極的な展開を紹介している。
■電通グループのオンラインブースはこちら(22年9月まで閲覧可能)