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「名刺用凸面点字器ten・ten」が2022年度グッドデザイン賞を受賞。国内電通グループが開発

2022/10/11

    国内電通グループが推進する、企業活動のアップサイクルプログラム「で、おわらせないPROJECT」で開発された「名刺用凸面点字器ten・ten」が、2022年度グッドデザイン賞を受賞した。
    imageimage「名刺用凸面点字器ten・ten」は、入れ替え期限を迎えた防災用ヘルメットやクリアファイルなどを再資源化し、名刺に簡単に点字を書くことができるツールに再利用したもの。この点字器を使い、国内電通グループ向けに点字名刺作成講習会も実施している。

    有効なビジネスコミュニケーションツールとして活用されている名刺に点字が施され、それが浸透していくことで、社会全体のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の意識の啓発・推進にもつながることを目指している。
     
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    「で、おわらせないPROJECT」の第一弾、「名刺用凸面点字器 ten・ten」。講習会では点字方法の実習だけでなく、点字の成り立ちや課題なども話される。

    「で、おわらせないPROJECT」は、企業が自社で取り組める活動として、オフィスなどで使用しなくなったプラスチック製品を再資源化し、創造的再利用を目指す社会課題対応型のアップサイクルプログラム。「名刺用凸面点字器ten・ten」はその第一弾である。今後は、「名刺用凸面点字器ten・ten」を電通グループだけでなく、顧客企業・団体などへ提供しつつ、点字器以外にも新たな商品・サービスを開発・拡充していく予定。

    <審査委員の評価コメント>
    リサイクルプラスチックで何ができるかを考えた末に、そのプラスチックから小型点字器をつくってプロモーションに活かしたプロジェクトだ。点字器自体は非常に小さなもの故に、リサイクルによる環境負荷への対応としての効果は限定的かもしれない。しかしながら、広めた人に対して同時に複数の社会課題を意識させるコミュニケーションツールとして捉えると、意識喚起のために価値のあるプロジェクトだと感じて高く評価した。このプロジェクトの他の展開もぜひ期待したい。

    <電通ジャパンネットワーク執行役員/Chief Diversity Officer北風祐子氏のコメント>
    このたびは、環境負荷低減とDE&Iへの貢献という複数の社会課題に対する意識喚起につながる点を評価していただき光栄に存じます。点字器のケースの材料となっているクリアファイルは、電通そらりに所属する障がいのある社員が業務の一環として回収しました。これからも「環境に配慮しつつ、モノにアイデアを加え、あたらしい価値を生む」という創造的再利用の考え方を大切に、皆が参加できる仕組みをつくり、より良い循環を生むことを目指してまいります。

    <グッドデザイン賞とは>
    グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで55年以上にわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、延べ受賞件数は39,000件以上に上ります。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞です。グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、優れたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。

    ●GOOD DESIGN SHOW 2022特設ウェブサイト
    http://promo.g-mark.org/

    ●「で、おわらせないPROJECT」の詳細はこちら
    https://deowarasenai.jp/
    https://www.d-sol.jp/blog/upcycling-plastic-materials