【参加者募集】和楽器の魅力を伝えるイベント「“和”の響き@KOGEI Next」京都で1月26日開催
2023/01/19
工芸の次のすがたを実現させる運動“KOGEI Next”と電通ミュージック・アンド・エンタテインメントは、京都で1月26日に開催する和楽器の魅力を伝えるイベント「“和”の響き@KOGEI Next」の参加者を募集している。
熟練の職人たちの手で一つずつ作られる和楽器は、古くから日本人が受け継いできた技術、気候や風土によって生まれた独特の"和"の響きを持っている。日本の伝統文化にとって欠かせない和楽器だが、日常生活の中でその響きに触れる機会は減り、国内生産数も減少の一途をたどっている。その一方で、世界では日本文化全般が見直され、和楽器もそのひとつとして注目されている。
本イベントは、和楽器に造詣の深い関係者がその可能性や魅力をそれぞれの視点で語るトークショー形式で行われる。和楽器バンド蜷川べに氏の出演も決定。会場は、人・アイデア・事業構想など、さまざまな“縁”をつなぎ、イノベーションを実現する事業共創拠点「engawa KYOTO」。
【概要】
日時:1月26日(木)17:30〜19:00
※和楽器バンド蜷川べに専用津軽三味線の展示は、1月31日(火)まで
料金:無料
会場:engawa KYOTO(京都府京都市下京区二帖半敷町647)
参加方法:事前登録制(先着順/定員50名)
■イベント詳細はこちらから
■事前登録はこちらから
【プログラム】
1. TEAM EXPO 2025 共創チャレンジから生まれた「“和”の響き@KOGEI Next」とは
2.「和楽器製造の現状とこれから」 橋本英宗(全国邦楽器組合連合会 副理事長)
3.「外国人の聴いた和楽器の魅力」 グビナ ジュリア(ZAKUROSHOW代表)
4.「世界に一台のエレキ三味線 制作秘話」 蜷川べに(和楽器バンド)
聞き手:前﨑信也(京都女子大学家政学部生活造形学科教授、工芸史家)
【登壇者プロフィール】
橋本英宗 全国邦楽器組合連合会 副理事長
滋賀県長浜市で箏糸、三味線糸、琵琶糸、胡弓糸、沖縄三線糸等400種類以上の和楽器糸を製造する丸三ハシモト代表。近年は新市場開拓に力を入れ和楽器だけでなく海外の楽器に目を向け、平成23年より中国や韓国の伝統楽器市場への進出に成功している。また令和元年には正倉院事務所から依頼を受け模造螺鈿紫檀五絃琵琶の絹絃製作を行うなど古楽器に使われた絹絃の解析研究、製作にも関わる。
グビナ・ジュリア ZAKURO SHOW 代表
ロシア出身、ジャーナリズム学士号取得。2009年来日以来、ゲームやアニメ、映画の翻訳や通訳に携わる。15年からは、ロシア、タイ、英語圏、ヨーロッパの国々からのツアー客を受け入れる観光業に従事。18年からイスラエリヤン・カレンと「和楽器ライブ演奏ZAKURO SHOW」を主催し、東京で海外観光客向けの定期演奏会のほか、ワークショップや、子供のための和楽器コンサート、香港の音大生80人に向けた特別コンサート&和楽器体験会などさまざまな企画を手掛ける。コロナ禍においてもオンラインで和楽器の魅力を海外に発信するため「洋楽ヒット曲や映画・アニメ音楽の和楽器カバー動画シリーズ」をプロデュース。文化庁の「文化継続活動支援事業」「Arts For the Future!」「ARTS for the future! 2」ならびに東京都の芸術支援事業「アートにエールを!」の助成を受け、オンライン配信及び特別企画演奏会を継続し、和楽器及び日本文化の発信を精力的に行っている。
■和楽器バンドについて
和楽器バンドは、詩吟、和楽器とロックバンドを融合させた8人組の新感覚ロックエンタテインメントバンド。最新作品は、人気ボカロ楽曲をカバーしたアルバム「ボカロ三昧2」。
コロナ禍により苦境に立たされている日本の伝統文化・芸能を支援する“たる募金プロジェクト”を立ちあげる。廃業の危機にあった大手三味線メーカー東京和楽器をはじめ、広島県福山市を通じて、福山琴を支援。楽器メーカーのみならず、岐阜和傘など日本の伝統文化への支援も積極的に行っている。たる募金は、現在までに第4弾となる“沖縄県の伝統文化・芸能”まで実施されている。
■KOGEI Nextについて
工芸作家とこれまで関わりの薄かった現代社会とをつなげることで生まれる作品や活動、自然環境や社会課題との関わりを通じて、モノとしてだけではない新たな価値を持った、
工芸の次のすがたを実現させる運動。京都で美術商を営む古美術鐘ヶ江、IoTクリエ―ターの育成やスタートアップ事業を支援するクロステック・マネジメントが推進している。