新感覚のアート没入体験「イマーシブミュージアム」が開催。“AIゴッホ”で肖像画体験も
2023/07/13
入体験型ミュージアム「Immersive Museum(イマ―シブミュージアム) TOKYO 2023」が、日本橋三井ホールで開催されている。会期は10月29日(日)まで。
同展は、フィンセント・ファン・ゴッホやポール・ゴーギャンらを代表作家とする「ポスト印象派」の芸術作品の世界を最新テクノロジーで描く没入体験型のアートエキシビション。昨年開催された「印象派」にフォーカスした第1弾では、20万人以上を動員し、人気を博した。
ジョルジュ・スーラの科学的色彩理論を取り入れた点描手法や、ポール・スザンヌの自然の形に注目した表現、ゴッホとゴーギャンが共同生活でキャンパスを並べて描いた作品など、「ポスト印象派」のアートを、壁と床一面に映し出される映像と音楽とで「体験」することができる。また、映像終了後にはフォトタイムがあり、空間の中での写真撮影が可能だ。
公開に先立ち、公式アンバサダーである日向坂46の影山優佳さんが先行体験。「ポスト印象派の個性的なタッチが、視覚的にも聴覚的にも伝わってきます。筆を心臓に置かれているかのような音の響きが魅力的でした。」「絵画一枚一枚を鑑賞するのではなく、複数枚を並べて時代の流れを感じながら体験できるのが楽しい。どなたにもハマる、沼れる絵画に出会えるのではと思うので、色々な方に足を運んでほしい。」と語った。
会場には、AIによってゴッホの技法を再現した肖像画を体験できるインタラクティブエリアも登場。「もしもゴッホが現代に存在して、肖像画を描いたら」をイメージした、自身の肖像画をみることができる。
コラボレーションカフェ「Immersive Museum Cafe」では、「ポスト印象派」の作品からインスピレーションを受けたオリジナルメニューも登場。また、ポスト印象派の技法を学ぶことができる、雑誌VERYと共同開発の「絵本キット」を小学生以下の来場者全員にプレゼントしている。
Immersive Museumプロデューサー 電通 野口貴大氏からのコメント
本物の絵画は何物にも変え難い素晴らしいものですが、現地まで作品を見にいける人は限られています。10万人、100万人という規模で、日本にいても誰もが海外の名作を、何かしら別の感動の形で楽しむことはできないかと考え、企画したのがImmersive Museumです。美術館で楽しむような「鑑賞する絵画」から、絵の中に没入する「体感する絵画へ」をコンセプトに、その絵画のタッチや色使い、絵の具の厚みや重なりまで、本物では見ることが難しいほどのディテールまで感じて、作家が描いたその世界を五感で体験することを目指しました。
Immersive Museumは今年第二回を迎えましたが、全面スクリーンでアートに没入するというアイデアは、絵画に限らず音楽や映画、ダンスや舞台など様々なアートやコンテンツに展開できると考えています。「限られた人しか体験できなかった素晴らしいコンテンツを、より多くの人へ。」という指針で今後も様々な展開の没入を考えていきたいと思っています。
実施概要
イベント名:Immersive Museum TOKYO 2023 “ポスト印象派” POST IMPRESSIONISM
期間:2023年7月7日(金)~2023年10月29日(日)
場所:日本橋三井ホール(東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1-4階)
公式サイト:https://immersive-museum.jp/