ワカモンのすべてNo.28
知ってる!? 大学生の最新アプリ事情。
2014/11/12
10月1日の電通報でもご紹介しましたが、電通ワカモンが大学サークルのプラットフォームとして開発したアプリ「サークルアップ」が2014年度のグッドデザイン賞を受賞しました。(詳細はこちら)
電通ニュースリリース
www.dentsu.co.jp/news/release/2014/1001-003829.html
グッドデザイン賞の審査員から「メーリングリストをうまく置き換えるという発想で作られた『サークルアップ』は、アプリだけ見るとSNSに見えるが、裏側はメーリングリストになっている。企業との結びつきを強める役割も果たしており、コミュニケーションツールをうまく再開発した事例」と高く評価されました。
2014年10月現在、200大学1600サークルが登録しているサークルアップ、そのポイントはまさにこの「メーリングリスト機能」と「オファー機能」。
通称「メーリス」と略されるメーリングリスト、ビジネスシーンで利用することは減りましたが、大学生独自の文化として根強い人気を誇っています。事実、傾向把握のために行った簡易調査によると新入生を管理する際に使っているツールとして1位はLINEですが、2位のサークルアップから4位に「その他のメーリングリスト」まで、LINEを除くと、フェイスブックやツイッターなどのSNSよりもメールベースで管理がされていることが分かります。
これらの理由として「初対面でLINEのIDは聞きづらい」、「メーリスは『公式感』があるから、LINEと併用している」、「LINEは仲のいい人だけ、サークルの管理はメーリスが基本」などの声が聞かれ、友人との距離感によってツールを使い分けているとのことです。
あなたのサークルでは、新入生の連絡先をどのように管理していますか。
そこで、今日はそんなサークルアップの「オファー機能」を使って大学生のアプリ事情を調査してみました。ちなみにこのオファー機能、企業からのアンケートやイベントに参加するだけでサークルの活動資金に換えられる「ポイント」がもらえる機能で、サークルアップの特徴的な機能のひとつでもあります。
写真共有アプリよりも人気のアプリとは?
まずはLINEやツイッターなど主要なSNS以外に大学生がどんなアプリを使っているのかを調べてみました。
インスタグラムをはじめとする写真共有SNSやゲーム、ニュースアプリが人気の中、最も多くの人が主要SNS以外に使っていると回答したのはなんと「時間割アプリ」。皆さんはこの「時間割アプリ」の存在をご存じですか?
時間割アプリとは、自分が履修している授業をもとにしたスケジュールを作成できるアプリ。1限、2限など授業単位でスケジュールを考えている大学生ならではのアプリですね。授業の場所や休講情報を知ることもできるこの時間割アプリ、調査によると実に90%の大学生が「使ったことがある。」と回答しました。
あなたは時間割アプリを利用したことがありますか?
授業の板書は写真で共有
2012年頃から普及し始めた時間割アプリ。現在ではさまざまな会社からリリースされ、同じ授業を履修している友人が分かる「友達機能」や、自分がその授業に出席したかを管理する「出欠機能」など独自の進化を遂げています。そんな中でも注目すべきは「ノート機能」。これは同じ授業を履修しているユーザー同士が自分のノートを共有し合うことのできる機能です。授業の板書をメモではなく写真で共有する文化はずいぶん浸透してきましたが、この文化と時間割アプリの特性をうまく掛け合わせたのがこの「ノート機能」。大学生の単位取得もずいぶん変わってきそうです。
あなたは授業のノートや板書を写真で共有し合うことはありますか?
PDFアプリ、シフト管理アプリも登場
サークルアプリや時間割アプリの他に「大学生活に必要なアプリ」を聞いたフリーアンサーでは、レポート作成に必要なPDF化アプリや、アルバイトのシフトを管理するシフト管理アプリなどの回答が見られました。また、裏面に広告が入った用紙で無料のコピーがとれる「タダコピ」が最近リリースした「タダコピアプリ」という回答も見られ、ひそかに盛り上がってきた大学生アプリ事情。これからも目が離せませんね。
【ワカモンプロフィール】
電通若者研究部(通称:ワカモン)は、高校生・大学生を中心にした若者のリアルな実態・マインドと 向き合い、彼らの“今”から、半歩先の未来を明るく活性化するヒントを探るプランニングチームです。彼らのインサイトからこれからの未来を予見し、若者と 社会がよりよい関係を築けるような新ビジネスを実現しています。現在プロジェクトメンバーは、東京本社・関西支社・中部支社に計14名所属しています。ワカモンFacebookページでも情報発信中。