「電通クリエーティブ塾関西2014」
嫉妬と成長の3カ月
2014/12/11
「ある日、あなたは魔法のランプを拾い、ひとつだけ願いをかなえてもらうことになりました。さて、あなたは何をお願いし、どんなことをするのでしょう?」
をテーマにした作文課題とクリエーティブテスト、面談による選考を突破した大学生・大学院生が「電通クリエーティブ塾関西2014」の塾生として、9月5日~11月28日の毎週金曜日、電通関西支社で学んだ。また今年はフェイスブックで大喜利形式などの課題でも選考を行い、総勢20人の受講となった。同塾の開催は今年で18回目になる。
選抜された20人の塾生たちと講師ら
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同塾の今年の合言葉は「はみだそう。」。講師には広告業界の第一線で活躍するクリエーターら。電通関西支社の多田伸一・古川雅之・堀内弘誓・田中真輝・佐藤朝子の各氏と、ワトソン・クリックの山崎隆明氏がその任に就いた。
塾生たちには、講師から毎週のように課題が提示される。それを1週間かけてじっくりと考える。次の講義に磨き抜いたアイデアを持ち寄り、競り合い、講師からの講評を受ける。こうして3カ月間、13回にわたってじっくりと広告コミュニケーションの現状やアイデアの発想法など、広告の基礎を学び、企画・制作体験をした。
合言葉は「はみだそう。」 |
オリジナルノートとパンフレット |
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塾生による課題のプレゼンテーション |
グループ演習も行われた。テーマは「ゴミについて考える」 |
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少人数制で講師と塾生の距離も近い |
一日の終わりには塾長からの講評 |
受講後の感想に多かったのは「他の塾生のアイデアに嫉妬した」というもの。仲間と刺激し合いながら成長した3カ月を振り返り、下のような感想が寄せられた。
「同じ課題から、全然違う方向性のアイデアが生まれてきて、広告の難しさ・奥深さを感じた」
「講師の方が広告を作り上げるまでの、思考回路を知ることができた」
「キャッチコピーの書き方、映像の考え方、ラジオCMの作り方といった部分的・専門的なテーマから、クロスメディアでの統合コミュニケーション、広告プランニングといった全体的なテーマまで、さまざまな観点から広告について考えることができて興味深かった」
「他の塾生のアイデアを見て、聞いて何度嫉妬して自分の発想力のなさに落胆したことか。でも、そういった自分が嫉妬するようなアイデアを考えてきた人に限って課題に対して真剣に考え、それを表現できていると気づいたときから、考えることの苦しみと楽しみを感じることができるようになった」
電通関西支社は同塾を、広告クリエーティブ技術を学ぶ場所ではなく、学生たちが自ら「考え」何かを「見つける」場所だと位置付けている。塾長の電通関西CRプランニング局・山本良二専任局長は、「広告に興味がある人にもそうでない人にも、役立つ塾だと思う。来年も開催する予定なので、ぜひ応募してほしい」とコメントを寄せている。
「電通クリエーティブ塾関西2014」詳細はこちら(電通ホームページ内)。