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Experience Driven ShowcaseNo.5

「食」がテーマのミラノ万博、ついに開幕!

2015/05/18

5月1日、ミラノ国際博覧会(ミラノ万博)が開幕しました。「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに、140以上の国と地域が参加。電通は日本最精鋭のクリエーターと共に、先端技術を駆使し伝統的な和食の魅力を世界にアピールしています。今回はミラノ万博の全体像についてお伝えし、10月の閉幕まで、様々な視点でミラノ万博のレポートをお送りしていきます。

編集構成:金原亜紀 電通イベント&スペース・デザイン局

 

電通は日本館を総合プロデュース

2015年5月1日、ミラノ万博が開幕しました! 10月31日までの184日間、「食」をテーマに開催され、会期中約2000万人の来場を見込んでいます。電通は「日本館」を総合プロデュース。建築から展示、レストラン、期間中の運営、広報・行催事まで幅広い業務を行っています。

展示プロデュースは内藤純氏(電通イベント&スペース・デザイン局長)によるもので、日本を代表するトップクリエーターたちとのコラボレーションにより“オールジャパン”で日本食・食文化の魅力を紹介しています。
参画した主なクリエーターは、書家の紫舟氏、チームラボ猪子寿之氏、ライゾマティクス齋藤精一氏、京都造形芸術大学教授 竹村真一氏、ロボット清水亮司氏、nendo佐藤オオキ氏ら。世界に向けて日本の魅力を発信する“日本代表”として、強力なチームをつくり上げることができました。

 

日本館の展示構成

日本館の展示は「“Harmonious Diversity”(共存する多様性)を巡る旅」をコンセプトに、複数の展示スペースを観覧しながら、日本の食の産地から食卓までを学ぶことができます。
それぞれの展示では、センシング技術によるインタラクティブ演出や展示内容と連動するスマートフォンのアプリ開発など、様々な最先端のテクノロジーを駆使し、日本的なデザイン要素をちりばめながら、今までにない新しい展示体験を実現しています。
この挑戦的な企画を実現するに当たり、運営プロデューサーの菊竹三訓氏(電通イベント&スペース・デザイン局)とともに一般来場者視点でのシミュレーションを幾度も行いました。

【PROLOGUE:紫舟】
日本館の玄関口として、書をモチーフにアーティスティックに展開。
 
 
【HARMONY:チームラボ】
日本の食の産地を紹介。ミラーに囲われた映像空間と腰まで生い茂る“稲穂スクリーン”により、来館者を日本の美しい農村風景に没入させる。

 

【CORRIDOR】
おもてなしの回廊。押し花アート、音や香りの演出とともに四季の祭りを紹介。

 

 
【DIVERSITY:チームラボ】
日本の食や食文化に関する約1000枚のコンテンツが流れる多様性の滝。来館者が気になったカードに触れると、その情報が自身のスマートフォンにダウンロードされる。

 

 
【LEGACY】
日本食の魅力が凝縮されたショウケース。実物展示や食玩模型により、様々な和食のメニューやその調理方法を紹介。

 

【INNOVATION:竹村真一&ロボット清水亮司】
地球規模の課題を共有し日本のソリューションを提示するフューチャーラボ空間。

 

【COOL JAPAN DESIGN GALLERY:佐藤オオキ】
デザイナーと職人たちが織りなす新しいダイニングデザインの提案。

 

【LIVE  PERFORMANCE  THEATER:ライゾマティクス齋藤精一】
食卓から生まれるコミュニケーション。世界を笑顔でつなぐフューチャーレストラン。

 

好評を博す日本館

日本館は開幕から連日活況で、最大1時間待ちの行列ができるほどのにぎわいを見せています。
5月4日発行のイタリアの全国紙「コリエーレ・デラ・セラ」では、最も人気のあるパビリオンとして日本館が紹介されました。様々な国のパビリオンが立ち並ぶ会場の中で、日本館の建築は、日本の伝統的な建築構法である「立体木格子」をパビリオン全体に配し、日本らしい独自の外観を醸し出しています。レストランも盛況で、「美濃吉」「Japan. Star Dining.」とも客足が途絶えることなく好評を博しています。イベント広場では5月5日まで裏千家によるイベントを実施。
今後、会期を通じて、海外の方々に向け、食を中心とした様々な日本文化を紹介するイベントを展開していきます。

立体木格子が日本的な雰囲気を醸し出す建築デザイン
 
5月1日の日本館開館式、テープカットには特別大使ハローキティも参加

 

5月4日には林芳正農林水産相、ブルーノ・パスクイーノミラノ万博政府代表が来館

 

レストラン「美濃吉」「Japan. Star Dining.」

 

イベント広場での、裏千家によるイベント

 

イタリア全国紙「コリエーレ・デラ・セラ」で人気No.1パビリオンとして紹介された日本館

 

次回は、チームラボ猪子寿之氏、ライゾマティクス齋藤精一氏が各々の作品の制作意図について、電通イベント&スペース・デザイン局の内藤純氏と鼎談いたします。